伝統の櫂伝馬踊りを披露
本紙掲載日：2022-11-29
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東海東小４年生−久しぶりに発表会・延岡
延岡市立東海東小学校（山元雅彦校長、３２２人）の４年生４５人は１３日、櫂伝馬（かいてんま）踊りの発表会を行った。保護者や関係者に日頃の練習の成果を披露した。
同校４年生は櫂伝馬踊り保存会（川��博則会長）から指導を受け、伝統の踊りを継承、例年、今山大師祭りのパレードや市郷土芸能大会で披露している。ただ、コロナ禍で保護者への発表が制限されていたため、今回、発表会を開いた。
今年４月に５年生から踊りを引き継いだ４年生は、今回の発表会に向けて猛練習。児童たちの練習の様子を振り返った山元校長は「子どもたちの中にも発表会という目標があった。練習を重ねるごとに上達していった」と話した。
当日、そろいの衣装を着た児童は、父母や同保存会の川��会長らに見守られながら、こぎ手や鼓手、かじ取り、踊り子などそれぞれの役を精いっぱいに演じた。
鴨林斗愛（とあ）さん（１０）は「発表会は大きい声を出してみんなに届けることを目標に頑張った。緊張したけど、楽しかった」、日�睛シ遒気鵝米院砲蓮嵶�習は疲れたけど、みんなが頑張っているから自分も合わせないとと思って頑張った。本番は全力でできたので良かった」と発表会を振り返った。
◆「櫂伝馬踊り」
江戸時代から伝わる行事。櫂伝馬踊り保存会によると、大武の港から出航していた千石船の安全を願って正月２日に乗り始めの儀式として行われ、厳粛な儀式の後、振る舞い酒で景気を付けた若い衆が伝馬船に乗り込み、千石船を訪問し合っていたことから始まったという。また、その後は延岡の人々の楽しみとなり、どの千石船からも櫂伝馬が一斉に繰り出すと、大武町や東海、方財や十貫（昭和町）、船倉町方面など川の両岸は大勢の人で埋まったとされる。１９４５年以降、後継者不足で途絶えていたが、１９９５年に大竹地区の指導者と東海東小が協力して後継者の育成、次世代への伝承を目指し、各種イベントに参加している。