延岡市−台風１４号被害を検証
本紙掲載日：2022-11-29
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対策本部の課題は−検証委設置へ
今年の台風１４号で大きな被害を受けた延岡市は２８日、市役所で災害対応に関する検討会を開いた。災害対策本部の運営など対応について検証、課題を洗い出し、行動計画の改善につなげる。
検討会には読谷山洋司市長や市職員、区長、民生委員児童委員、消防団など約２０人が参加。市が避難情報の発令状況や被害状況などを説明した後、河川流域ごとに三つのグループに分かれて市の災害対応や情報発信、住民の避難行動などについて課題などを出し合った。
参加者からは、市の災害対応について「災害対策本部の設置のタイミングは今のままでよいのか」、情報発信については「２級河川の避難情報がない」「雨が強くなったら防災無線や広報車では聞こえにくい」などの意見があった。
また、避難行動要支援者への対応については「福祉避難所が開設されていない。エレベーターがある所など事前に情報周知を」。受援態勢については「災害時のボランティアの連絡態勢・周知が不足していた」などの意見があった。
アドバイザーとして参加した九州保健福祉大学社会福祉学部の川��順子教授（社会福祉学）は「フェーズ（局面）に基づいて検証する必要がある。台風が過ぎ去った後、被災者の心理的な側面のサポート、復旧・復興に向けての支援をどうするかも必要」と述べた。
市は今後、検証委員会を設けて課題を整理し、出水期前の来年５月までに改善策とアクションプランの作成を進めることにしている。