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地域の歴史、文化探索

本紙掲載日:2022-12-01
2面
峯田会長から南方村立青年学校の歴史について説明を受ける西階中生(延岡植物園)

中学生に史跡を案内−西階地区青少協

 延岡市の西階地区青少年育成連絡協議会(峯田克明会長)は27日、西階中学校(城戸勇司校長)の1年生110人を対象にした「南方地区探索会」を開き、会員が地元の史跡を案内して歴史や文化を伝えた。

 探索会は、同協議会が地区内の小中学生や住民に向け、2015年から毎年実施している。新型コロナウイルス感染拡大のため一昨年から開催できず、昨年は地区内の史籍を網羅したA4判14ページの「史跡ガイドブック」を発行し、西階中と南方小に贈った。

 ガイドブックでは地区ごとに4種類の探索ルートを用意しており、今回は吉野町・天下町のルートを探訪。岩熊井堰(いぜき)の大改修工事((1928〜33年)で延岡の農業発展に尽くした甲斐奎太郎旧南方村長の銅像(天下町)や、室町時代に延岡を治めた土持宣綱夫妻らを供養するために建てられた土持卒塔婆(そとば)など6カ所を、2班に分かれて徒歩で見て回った。

 このうち延岡植物園では峯田会長が、同所には南方村立青年学校があり、「みどりの相談所」の場所が校舎、遊具がある芝生広場は校庭だったと説明。55年に村が旧延岡市と合併して南方中に改称され、都市開発による人口増加で62年に西階中が開校するまで多くの生徒を輩出したことを紹介した。

 参加した生徒の権藤凉さんは南方古墳群の第14、15号墳の見学が印象に残ったと振り返り、「本物の石棺(かん)を見ることができ、内部が赤く塗られていたという話や、ほかにも石器などが見つかったと聞いてワクワクした。知らないことばかりで、とても勉強になった」と喜んでいた。

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