わが社のホープ・日向・細島地区立地企業から（９）

富士チタン工業日向工場・長友彬彦さん

◆より良い製品へ一丸−唯一無二の多能工社員に

−−入社のきっかけを教えてください。

「叔父が勤めており、『一緒に働かないか』と誘われたのがきっかけです。ホームページなどを通していろいろ調べる中で、『独自の製品を柱に、社業を通して広く社会に貢献する』という企業理念に共鳴し、応募しました。２０１８年に入社し、５年目になります」

−−どんな仕事をしているのですか。

「日向工場はチタン酸バリウムという白い粉末の製造工場です。電気エネルギーを蓄え、放出する役割を担う積層セラミックコンデンサーの原料となるもので、この電子部品はスマートフォンやパソコン、テレビなどあらゆる電気製品をはじめ、ハイブリット車などにも多く組み込まれています。
チタン酸バリウムの製造では『よく混ぜ、よく焼き、よく砕く』ことが大事なのですが、私は現場のオペレーターに対し、混ぜ合わせる対象や使用機器、粉砕時間などのさまざまな製造条件が書かれた指示文書を作成して発行する業務を主に行っています。在庫管理や作業手引書の改訂なども担当しています」

−−喜び、やりがいを感じるのはどんなときですか。

「いろいろ勉強することが多いのですが、一つひとつステップアップしていることを実感でき、毎日が充実しています。スマホやテレビ、自動車など人々の暮らしの中で欠かせない製品製造の一翼を担っていることも、大きなモチベーションとなっています」

−−会社自慢を教えてください。

「『粉体のスペシャリスト』として培ってきたノウハウや確かな技術力が弊社の強みです。職場は皆が自分の意見を遠慮や気兼ねなく出し合い、会社や製品をより良いものにしていこうとの気概にあふれています。
福利厚生面も育児・介護・有休休暇などの制度がしっかり整備され、公私ともに充実した生活が送れるような環境が整っています」

−−将来の夢を聞かせてください。

「現在の業務にとどまらず、常に一歩先を見ながらスキルアップしていきたいですね。そして、いろんな業務ができる多能工社員としてオンリーワンの存在になりたいです」

−−日向工場で働きたいと思っている方へエールをお願いします。

「頑張ったら頑張った分、きちんと評価してもらえる会社です。やる気のある人大歓迎です。一緒に粉体のスペシャリストを目指しませんか」

【プロフィル】延岡市生まれ。趣味はイカ釣り。現在は大卒の資格を取るため、情報系の通信制大学で学ぶ。