林業ビジネスの可能性を探る
本紙掲載日：2022-12-07
8面
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林業ビジネスの可能性を探る林業セミナーがこのほど、延岡市社会教育センターであり、県北の林業関係者約４０人が参加、講演に耳を傾けた。主催は延岡市。
講師は、植林から住宅建設まで幅広く手掛ける木材流通大手ナイス（神奈川県横浜市）資材事業本部の上席執行役員副本部長�睫斂�さんと同本部執行役員事業開発部長の福田健作さん。�睫擇気鵑蓮嵬攤犹�業について」、福田さんは「住宅産業について」をテーマにそれぞれ現状と課題、将来性について話した。
このうち�睫擇気鵑蓮∩換颪北鵤伽薀悒�タールの山林と１３カ所の木材市場、１６カ所の物流センター、６カ所のプレカット工場を展開し、ハウスメーカーや地元工務店の現場へ迅速に資材を供給できる体制を築いていることを説明。最近では新国立競技場の木製ルーバーを設置した実績や県産の飫肥杉を使って開発した大径高耐久木材「ＯｂｉＲＥＤ（オビレッド）」がデッキ材や家具材として注目されていることを紹介した。
建築資材の国産材と輸入材の比率については、ハウスメーカーの国産材が約４３％、地元工務店が約６１％とし、「国産材のシェアはもっと高められる」と強調した。
地球温暖化対策と国産材の活用についても触れ、「菅内閣（当時）は２０５０年までに脱炭素社会の実現を発表した。世界に発信された目標を達成するためには国産材の活用と日本の森林再生が不可欠」「今までは安い海外産だったが、これからは国産材の時代。地球や日本の環境をどう保全するかを考えると、住宅やその他で国産材を使うことが最優先」などと語った。