２４事業所が２７プログラム

来年２月４、５日・アウト・オブ・キッザニア

◆１８日午前９時から受け付け開始

　延岡市は、市内の小中学生を対象にした職業体験イベント「アウト・オブ・キッザニア・インのべおか２０２２」を来年２月４、５日、野口遵記念館（東本小路）をメイン会場に開く。今月１８日の受け付け開始を前に９日、実行委員会が延岡市役所で記者会見を行い、概要を発表した。


　イベントは、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画、運営を行うＫＣＪＧＲＯＵＰ（圓谷道成社長、本社・東京都）が監修。地域の仕事を体験し、働くことや地域の魅力に触れることを目的としている。昨年１１月に県内で初めて実施。延べ８０９人が地元の仕事を体験し、好評を得た。

　今年度も６月に実行委員会を発足し、内容を検討。プログラムを提供する事業所の募集も行い、今回は、パティシエ▽すし職人▽果樹農家▽動物看護師▽フローリスト▽バスガイド―など、２４事業所がさまざまな職種の２７プログラムを用意。そのうち、ユーチューバー▽板金加工職人▽音響オペレーター▽建築家―など１０プログラムが新規で加わった。

　記者会見で田口正幸実行委員長（３９）＝延岡農業協同組合青壮年部部長＝は「子どもたちが地元延岡の仕事や働いている人たちの思いを知り、関心を高めることで、仕事や社会に対する気付きを引き出し、生まれ育った延岡にもっと愛着を持ってもらえるようなイベントにしたい。ぜひ参加してほしい」と話した。

　読谷山洋司市長は「あらゆる分野で人手不足、後継者不足が切実である中、働くことの喜び、ふるさとで社会人として生活することの喜びや楽しさを、早いうちから伝えることは大変重要」と誘致の理由を説明。ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の関連事業としても位置付けており、高校生を対象にしたＳＤＧｓワークショップ、ＳＤＧｓカードゲームも同時開催することを発表した。

　プログラムの予約受付開始は今月１８日午前９時から。来年１月２０日まで受け付けるが、昨年は開始早々に定員が埋まったプログラムが多かった。キャンセルが発生した場合、その都度、予約申し込みが可能となる。

　対象は市内在住の小学１年〜中学３年生。１回当たり６０〜９０分の体験時間で、１日２〜４回転し、１回当たり２〜８人を受け入れる。定員総数は８３９人。参加費は５００円だが、別途材料費が必要なものもある。申し込みは専用サイトから。問い合わせは事務局（電話延岡２２・７００３）＝市企画課＝。