西階に多目的屋内施設−災害時の後方支援拠点

工事の安全を祈願−２３年度中の完成へ

　延岡市が西階公園の遊泳場跡地に整備する多目的屋内施設の建設工事安全祈願祭が２１日、建設現場で行われ、市や地元住民、スポーツ関係者、施工関係者ら約３０人が出席し、工事の無事を祈った。

　同施設は、県地域防災計画で災害時の後方支援拠点に位置付けられている西階公園の防災機能強化、スポーツ施設の充実を目的に整備。２０２３年度中の完成を目指す。

　敷地面積６８００平方メートル、建築面積３６１９平方メートル、延べ床面積３５４７平方メートル。このうち、屋内練習場が３０２５平方メートル（５５メートル四方）。基礎は鉄筋コンクリート造り、建物は鉄骨造り、地上１階建て。建設費は約１０億円を見込む。

　災害時は防災拠点として支援物資などの受け入れ、集積、仕分け、配送などが行われるほか、市民の一時避難場所となる。平常時は野球、ソフトボール、フットサルなどスポーツの練習、プロスポーツキャンプ・合宿などの誘致、地区行事など多目的に利用される。

　施設の周囲には駐車場約１５０台分を整備し、同公園の課題となっている駐車場不足の緩和を図る。

　安全祈願祭では、読谷山洋司市長や市議会の本部仁俊議長、工事関係者らが神事で玉串をささげ、工事の安全を祈った。

　読谷山洋司市長は「防災拠点の整備の必要性がより一層高まっている。また、あと５年で国民スポーツ大会が開催される。アスリートタウンの再構築への新しい歩みを踏み出したい」と述べた。