地域食材の魅力、壁新聞で発信

コンクール優秀作品７点を表彰−西臼杵

　西臼杵郡の小学生が、地域の食材に関する魅力などをまとめた「『食と農』壁新聞コンクール」の表彰式が１７日、高千穂町三田井のゆめゆめプラザＴＡＣであり、高千穂、日之影、五ケ瀬町の６校延べ９８人から寄せられた２１点のうち優秀作品７点を表彰した。主催は、県や西臼杵３町などでつくる「みやざきの食と農を考える県民会議西臼杵地域支部」（下田透支部長）。

　コンクールは、豊かで健康的な食生活や農林水産物の地産地消を促すため、２００５年度から毎年実施している。今年度は「食」部門と「農」部門の最優秀賞各１点と、高千穂町長賞など特別賞５点を選んだ。最優秀賞は、「食」部門が日之影小学校３、４年生７人がユズについてまとめた「ゆず研究所」、「農」部門が同校３年生３人が栗についてまとめた「くりくり新聞」だった。

　式では、下田支部長が「（壁新聞をつくるに当たり）作物の観察や農業体験を通して、改めて地域の魅力を知ることができたのではないか。苦労も多かったと思うが、審査会で皆さんの作品を見て感銘を受けた」とあいさつ。

　受賞者に表彰状が贈られた後、北部教育事務所教育推進課の緒方宏文指導主事が「皆さんが農業や食べ物に興味を持って学ぶことで、生産者のやる気も上がる。今回の取り組みをぜひ、今後にも生かしてほしい」などと講評した。

　２次元コードで壁新聞と自作のウェブページを連動させる仕組みや全体の見やすさなどが評価された「ゆず研究所」の作成メンバーの一人、三田井結さん（１０）は「町内の人には改めてユズのすごさを、町外の人にはユズの栄養や加工品、成長の仕方などを知ってほしい」と目を細めた。この日はまた、高千穂町で食育活動などに取り組む佐藤有美さんの講話もあった。

　入賞作品は各町役場で展示しており、高千穂町の児童の作品は来年１月１０日まで（町役場２階ロビー）、日之影町児童の作品は今月末まで（町役場１階町民ホール）、五ケ瀬町児童の作品は今月２８日まで（町役場１階町民スペース）見ることができる。