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野菜収穫、ソーセージ作り体験

本紙掲載日:2022-12-24
8面
ニンジンを収穫する子どもたち
親子で協力しながら挑戦したソーセージ作り

あぐりスクール、閉講式も−延岡

 食と農について、親子での体験を通じて学ぶJA延岡(楠田富雄組合長)の2022年度あぐりスクールがこのほど、最終日を迎え、市内から13家族35人が参加、野菜の収穫作業やソーセージ作りを楽しんだ。

◆楽しく学んだ食と農

 この日は2部構成。前半は延岡市東浜砂町の畑で野菜の収穫を体験した。
説明を受けた子どもたちはニンジン、ジャガイモ、ダイコンの順で収穫作業。ニンジンは台風14号で被害を受け、JAの担当者が苗を植え直したため、生育期間が短く小ぶりな物が多かったが、中には大きく育った物もあり、子どもたちの喜ぶ声が聞こえた。

 ジャガイモの収穫では「茎に一番近い所にある種イモは収穫しないように」「ダイコンは葉っぱの下を持って、ぐりぐりと回すようにして引き抜いて」などとアドバイスを受け、力を込めながら汗を流した。

 作業後は、同市野田の「にししな愛彩館」に移動し、ソーセージ作りを体験。JA延岡養豚部会の伊東愛二部長が講師を務め、JA宮崎経済連養豚部の職員がサポートした。

 味付けされたひき肉を、注射器のような器具で羊の腸に詰めると、おなじみの粗びきソーセージの形に。小さい子は保護者や職員の助けを借りながら作業を楽しんでいた。

 出来たてのソーセージを挟んだホットドッグが試食を兼ねた昼食になるはずだったが、予定よりも時間がかかったため、試食は「お家に帰ってから」に変更された。

 同市土々呂町の花井広美さん(49)と長女那成さん(8)の親子は4年連続で参加。収穫体験で那成さんは、ダイコンを3本まとめて引き抜こうと奮闘。残念ながら1本は途中で折れたというが、「いろんな野菜を植えるのが楽しい。いっぱい取って、みんなで食べたかった。ジャガイモはサラダ、ダイコンはおみそ汁で食べたい」と笑顔。

 母親の広美さんも「畑での収穫や田植えなど、家庭では教えられないことをやらせてもらえるので、子どもにとっても良い経験になっている。来年も一緒に参加したい」と話した。

 閉講式もあり、校長先生を務める川原博之副組合長が「スクールを通して食の大切さが分かってもらえたと思う。今は肥料や飼料の値上がりで農家は苦しい立場にある。地元の農産物をたくさん食べて、農家の人たちを応援してほしい」と呼び掛けた。参加した子どもたちに修了証書が授与されたほか、新米や収穫した野菜などが贈られ、喜ばれた。

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