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子宮頸がん・ワクチン接種の重要性学ぶ

本紙掲載日:2022-12-24
8面
オンラインで、川越会長の講演に耳を傾ける尚学館中・高等部の高校1年生

県産婦人科医会・川越会長が講演−尚学館中・高等部

 延岡学園尚学館中学校・高等部(柳田光寛校長)は3日、中学3年生から高校3年生までの約160人を対象に子宮頸(けい)がんのワクチン接種に関する講演を行った。県産婦人科医会の川越靖之会長がオンラインで話し、生徒は各教室で聴講。ワクチン接種の重要性を学んだ。

 川越会長によると、子宮頸がんの99%はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染により発症したもので、皮膚に存在するHPVを持ったまま性的接触を行うと、子宮頸部に感染し、いろいろながんを発症させるという。こうしたことから「性行為を開始する前にワクチンを接種することが大事」と話した。

 続けて、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標の中に含まれる「すべての人に健康と福祉を」について、世界中でワクチン接種が行われていることを紹介。しかし、日本ではワクチンを打つ人は少なく、世界の中で最低レベルと言われているという。

 その要因の一つとして、マスコミによるワクチンの副反応の過度な報道や、発症した際には病院に行けると簡単に思っていることなどを挙げ、「ワクチンは20年ほど効果がある。ワクチン接種を周りの人にも勧めてほしい」と呼び掛けた。

 高校1年生の村上美和さん(16)は「周りの友達は打っていなかったり、痛かったと話したりしていて私は打たなかった。深刻な病気につながることが分かったので打とうと思った」と話していた。

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