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甲斐製茶園「高千穂烏龍たかちほ」

本紙掲載日:2023-01-19
1面
日本茶アワード2022で準大賞を受賞した甲斐製茶園の甲斐代表(16日)

日本茶アワードで準大賞

◆芳香と味わい絶妙なバランス

 国内最大規模の日本茶コンテスト「日本茶AWARD(アワード)2022」で、高千穂町の甲斐製茶園(甲斐雅也代表)が出品した「高千穂烏龍(ウーロン)たかちほ」が最高賞の日本茶大賞に次ぐ準大賞を受賞した。甲斐代表(48)は「烏龍茶で入賞は難しいとの前評判だったので驚いた。素直にうれしく、協力してくれた皆さんのおかげ」と喜んでいる。

 日本茶アワードは、より多くの人に多種多様な日本茶の魅力を伝えるため、2014年から開催されている。今回は普通煎茶、玉露、釜炒(い)り茶など12部門に521点が出品され、有識者らによる1、2次審査で20点を選出。1121人の消費者投票による最終審査で順位を決めた。

 「高千穂烏龍たかちほ」は、県が在来種実生から選抜・育成した中生品種「たかちほ」の茶葉を使用しており、釜炒り茶として上品な香りを持つ。

 甲斐製茶園では、もともと保有していた母木を地元の県立高千穂高校の協力で培養し、17年に本格栽培をスタート。豊かな風土で育った茶葉を天日で干して一晩寝かせ、熱した釜で生葉を炒る釜炒り製法で仕上げている。

 審査では「まさに烏龍茶の王道。華やかな芳香とすっきりとした味わいの絶妙なバランスが楽しめる」と高く評価された。

 初回から出品を続け、15年に受賞した香りのお茶部門特別賞(現在の準大賞)に並ぶ評価に甲斐代表は「釜炒りとは異なる特徴的な香りを楽しんでいただきたい。小さな産地だが、今後も魅力あるお茶を作りながら産地全体のPRにつなげていきたい」と話した。

 受賞した茶葉は、2月から同茶園のオンラインショップや町内の道の駅などに並ぶ予定という。

 問い合わせは(電話高千穂77・1537)。

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