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献血者減少さらに加速−九州・沖縄

本紙掲載日:2023-01-28
1面

400ミリリットル献血477・5人分が不足−22日現在

◆協力を呼び掛け−県赤十字血液センター

 コロナ禍などの影響による献血者の減少傾向が今月に入ってさらに加速し、九州・沖縄ブロックでは厳しい状況が続いている。県赤十字血液センターによると、今後もこうした状況が継続した場合、医療機関への安定的な輸血用血液の供給が困難になることも予想されるため、献血への協力を呼び掛けている。

 献血推進課によると、九州・沖縄ブロックでは今月5日以降、必要とする数を確保することができない状況が続いており、年明けから10日が過ぎた11日現在、必要数(計画)と採血数(実績)の対比で、すでに400ミリリットル献血で542人分が不足しているという。

 同センターは血液確保に向け、献血依頼メールやはがきを送付するなど血液確保に注力。今月の採血数は中旬から下旬にかけて少し回復の傾向はみられるが、九州・沖縄ブロックでは22日現在、いまだ400ミリリットル献血で477・5人分が不足している状態だという。

 献血者の減少傾向が進む要因の一つとして、同課は、新型コロナウイルス感染拡大(第8波)の影響に加え、これまで献血に協力していた人のコロナ感染、または濃厚接触者になったり、ワクチン接種による猶予期間の該当者が増えてきているとも推測している。

◇感染者、接触者も一定期間満たせば可能

 献血は、新型コロナウイルスに感染した人であれば症状消失後から4週間、濃厚接触者であれば最終接触日から2週間が経過し、それぞれ後遺症がなく、問診などで全身状態が良好であると確認されるなど、一定の基準を満たせば行える。

 ワクチン接種者についても、RNAワクチン(mRNAワクチン含む)=ファイザー社、モデルナ社=の場合は接種後48時間、ノババックス(組み換えタンパクワクチン)=武田=は同24時間、ウイルスベクターワクチン=アストラゼネカ社=は同6週間を経過すれば献血できる。

◇献血バスを配車

 県北には直近で、イオン延岡ショッピングセンター(29日=午前10時〜午後4時、2月5日=午前10時〜正午、午後1時30分〜4時)と日向市役所(同7日=午前9時30分〜正午、午後1時30分〜4時30分)に献血バスを配車する計画で、理解と協力を求めている。

 同課の清田雅課長は「血液は常に多くの患者さんたちが必要としていて、特にがん治療などに恒常的に使われていることから、安定的に血液を届けるためには県民の皆さんの献血への協力が必要。コロナ禍の大変な時期ですが、ご理解ご協力をお願いしたい」と話している。

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