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2023年新春インタビュー(12)−三輪純司日向商工会議所会頭

本紙掲載日:2023-01-31
1面

サーフィンに特化レアなまちへ

◆「尖る」を合言葉にチャレンジ

−−昨年の振り返りを。

収束の見えないコロナ禍に加え、ロシア軍によるウクライナ侵攻、原油や物価高騰など想定外の事態が続く中、昨年のスローガン「エビデンスを自らつくろう!」の下、これまでの常識や固定観念に捉われず、会員や職員が自ら考え、行動することを念頭に取り組みました。その結果、会員数が約50社増え、1530事業所となるなど、新たな挑戦が生んだ成果と感謝しています。設立75周年記念事業の実施、身近で頑張る人を表彰する「まちの頑張り屋さん大賞」を新設するなど、充実した年だったと手応えを感じています。

−−19号岸壁整備の新規事業化が決まるなど細島港の整備が進んでいます。

本県は、肉や魚、野菜などを都市部に送る供給県。経済基盤を支える物流が生命線だと考えています。2024年問題を抱える物流業界は、陸上輸送だけでは難しい時代に突入します。モーダルシフトによる海上輸送の重要性が高まることでRORO船による輸送が不可欠となり、ますます細島港の価値が高まると考えます。
細島港周辺の工業用地の確保も大きな課題です。物流機能の拡充支援として、工業港西側にある源氏山の造成計画を発案しました。すでに、3D土木設計のシミュレーションを作成し、関係機関に提案しています。さらに、自衛隊の関連施設の誘致も構想の一つです。細島港を中心とした都市と都市、海と山を結ぶ「クルスの拠点」づくりを、県北の皆さんと協力しながら推進していきたいと考えています。

−−お倉ケ浜総合公園野球場の改修工事が始まります。

大型連休明けから工事が始まると聞いており、大きな期待を寄せています。
2月には、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス2軍の春季2次キャンプの実施が決まりました。大きなスポーツの波が押し寄せていると感じています。
新球場への着工で、1軍キャンプ誘致にも弾みがつき、日向市から甲子園の覇者を出すことなど夢も膨らみます。今後も行政や市議会、市民の皆さんと共に、さまざまな活動を展開していきたいと思います。

−−昨年12月にリラックスサーフタウン日向移住促進プロジェクトが再始動しました。

サーフィンに特化した取り組みが、日向の生きる道だと考えています。近年、移住者は増加しており、好きなまちに住むという「第二のふるさと」を探す時代がやってきたと実感しています。
サーフィンを前面に押し出し、例えば、専用のトレーニング施設の設置、市内小中学校でのサーフィン学習を拡大するなど、レアなまちづくりを実践していくことが必要と考えます。リラックスサーフタウン日向を推進し、子どもたちがふるさとに自信と誇りを持つ「日本のカリフォルニア」を目指したいと思います。

−−今年の抱負をお願いします。

今年の活動スローガンは「マスクとリスクを取りましょう」。一見、驚かれるフレーズとは思いますが、リスクの語源はイタリア語で〃勇気を持って試みる〃という意味もあります。進むべき道を自分で決めなくてはいけない時代。勇気を持って進まなくては、何も得られないとの思いを込めました。
日向市はポテンシャルの高いまちです。今年も海と山の融合をテーマに、「尖(とが)る」を合言葉にオリジナル性の高いチャレンジをしていきたいと思います。

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