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2023年新春インタビュー(18)−米良充典県観光協会会長

本紙掲載日:2023-02-15
1面

WBC合宿など成功へ−宮崎を世界レベルに

◆国内外の観光客獲得に一丸

−−コロナ禍の昨年の県内観光への影響をお聞かせください。

昨年もホテルや旅館、レストラン、食堂、スナック、バー等の飲食業、バス、タクシー、JR、航空などの観光関連業界は本当に多大な影響を受けました。われわれとしても、こうした状況の中にあって、できる限りの対策を取ってきましたが、結果的には一部にしか支援ができなかったことに心からおわびを申し上げます。県民割や全国旅行支援による下支え、インバウンドの回復など多少明るい兆しはあるものの、人手不足の顕在化や物価高騰の問題が降り注ぐなど楽観が許されない状況が続いています。

−−今年はWBC日本代表合宿、G7農相会合、県人会世界大会が開催されます。観光振興にどう取り組みますか。

WBC日本代表合宿やG7農業大臣会合の開催決定は、本県におけるスポーツキャンプ・MICE誘致推進の取り組み、開催実績が高く評価されたものと考えています。受け入れ側として万全を期し、これらを成功させることで宮崎のブランドをワールドレベルに高め、新たな誘致につなげたいです。また、初開催となる県人会世界大会は、参加者に「ふるさと宮崎」の魅力を再発見してもらうことで、国内外への情報発信につながっていくことが期待されます。この機会を生かして更なる展開を図りたいです。

−−新型コロナの水際対策緩和で訪日外国人観光客の増加が期待されます。本県の魅力などをどうPRしますか。

国の水際対策緩和を受け、11月には韓国LCCのエアプサン、今年1月からはアシアナ航空のチャーター便受け入れが実現しました。目下、台湾からのチャーター便実現に向けて取り組んでおり、香港からの誘客拡大にも着々と手を打っています。今後、韓国や台湾の国際定期便再開に向けた支援や現地でのセールスなど、スピード感をもって取り組みを進めていきます。コロナ禍を通じて国内外ともにアウトドア活動への需要が高まり、このことは「自然」や「ゴルフなどのスポーツ」が強みである本県にとっては追い風です。「食」や「神話」も含め、これらの観光素材を更に磨き上げ、「観光みやざき」としての魅力を高めることで海外からのお客さまの確保はもとより、一層の滞在型観光につながるようにしたいです。

−−観光振興に向けて県民へメッセージをお願いします。

県民の皆さまには、県内旅行、いわゆるマイクロツーリズムなどにより、県内観光業を支えていただき感謝しております。今まで知らなかった本県の新たな魅力を発見する良い機会であった、などのお声を頂いており、うれしい限りです。観光業が置かれている状況は依然として厳しいことが予想されますが、WBC日本代表合宿やG7農業大臣会合の開催、屋外型トレーニングセンターの整備など、今年は例年にもまして明るい話題の多い年です。この機を逃さず、国内外の観光客の獲得に関係者一丸となって全力で取り組んでまいります。変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

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