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一般会計668億6800万円

本紙掲載日:2023-02-18
1面
延岡市の2023年度当初予算案を発表する読谷山市長(17日、同市役所)

延岡市2023年度当初予算案

◆22年度比3・7%増−過去最大規模

 延岡市は17日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計の予算規模は668億6800万円。新型コロナウイルス感染拡大防止や災害対応の関連事業などを盛り込み、22年度(肉付け後)比で23億7656万円(3・7%)増加し、過去最大規模となった。24日開会予定の市議会3月定例会に提案する。

 新型コロナウイルス感染拡大防止などを図りつつ、経済の底上げなどに必要な予算を計上。2027年の国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会に向けた西階野球場の再整備など「アスリートタウン再構築」、オンラインのバーチャル学校による学習支援や、デジタル人材確保の支援など「人への投資」を柱に事業を盛り込んだ。

 また、昨年の台風14号災害を踏まえ、災害救助法が適用される大規模災害が発生した際、被災世帯や事業者への支援を迅速に実施できるよう、市独自の見舞金なども計上した。

 読谷山市長は「コロナ対策、物価高対策を継続し、災害対策についても一定の予算を計上する必要があると考えた。アスリートタウン再構築や人への投資についてもしっかりと取り組む」と話した。

□歳入

 自主財源は前年度(肉付け後)比12億8538万円増の259億6044万円。財源の柱となる市税は同3億6251万円増の156億182万円を見込む。ふるさと寄付金の増加を見込み、寄付金は同10億9136万円増の23億220万円。歳入に占める自主財源比率は0・6ポイント上昇し、38・8%となった。
依存財源は同10億9118万円増の409億755万円で、歳入の61・2%を占める。このうち地方交付税は同1億円増の140億円、国庫支出金は同1億324万円増の122億4097万円、県支出金は同9703万円増の51億2368万円など。市債は野口遵記念館建設事業費などの減があるものの、県体育館整備事業費などが増加し、全体で同5億8480万円増となった。

□歳出

 義務的経費は前年度(肉付け後)比1億8667万円減の336億4728万円で、歳出に占める割合は2・2ポイント減の50・3%。このうち人件費は共済組合負担金などが増えるものの、退職手当や一般職給などが減少し、同2億325万円減の100億8035万円となる。
投資的経費は同7億1616万円増の90億9318万円。このうち普通建設事業費は野口遵記念館建設事業の皆減などがある一方、県体育館整備事業や西階公園野球場施設整備事業などが増え、全体で同7億1616万円増の85億268万円となる。

□新規事業

 新規事業は91件で合計17億9700万円。主な事業は「空飛ぶクルマ」も見据えた新たな救急搬送体制づくり事業に1300万円、災害救助被災者支援事業に6786万円、ゼロカーボンシティ推進モデル事業に2億3397万円、まちなか回遊にぎわいづくり事業に1235万円、歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業に1億3528万円など。



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