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宮崎県が初の日本一に

本紙掲載日:2023-02-21
1面

木材生産部門の林業産出額

 宮崎県の2021年の木材生産部門の林業産出額が、都道府県別の統計数値がある1986年以降で初めて日本一となった。農林水産省が17日に公表した統計「21年林業産出額」を踏まえ、県が同日発表した。

 統計によると、宮崎県の同林業産出額は321億7千万円(前年比124億円増)で全国トップ。2位は北海道で314億5千万円、3位は大分県で170億9千万円。20年は1位が北海道、2位が宮崎県、3位は岩手県だった。

 県山村・木材振興課は、本県の同林業産出額が全国1位になった主な要因について、「いわゆるウッドショックによる木材価格の上昇が考えられる」としている。

 21年の素材生産量は、316万3千立方メートルで1位の北海道に続いて、本県は204万2千立方メートルで2位だったが、北海道がカラ松やエゾ松などが中心なのに対し、本県が価格が上昇したスギやヒノキの割合が高かったという。

 ちなみに栽培きのこ類生産、薪炭生産、林野副産物採取の3部門を含む林業産出額の総額では、本県が372億2千万円の4位。1位は長野県で577億8千万円、2位は新潟県で441億9千万円、3位は北海道で416億円で、前年と同じ順位。

 初の日本一を受け、河野知事は「国産材供給のトップランナーの本県にとって、大変誇らしいこと。長年にわたり森林資源の充実、次世代への森づくりに取り組まれた先人の努力のたまもの。県としては、今後も県産材の需要拡大や安定供給体制の構築、循環型林業の推進に取り組んでいきたい」とコメントした。

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