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巨典の−−故郷は遠きにありて思うもの(25)

本紙掲載日:2023-02-23
8面

昭和にタイムスリップ−修理のできる骨董屋katsu

◆お宝・家電類、雑誌、レコードなど−感じた余裕、グレーを楽しむ大切さ

 「昭和」と聞いて、皆さんが思い出すものは何でしょうか?
私のような「アラ還」(還暦前後)の世代だと、テレビ番組は「8時だよ!全員集合!」「俺たちひょうきん族」「太陽にほえろ」などが大人気でした。映画では「フーテンの寅さん」や「幸せの黄色いハンカチ」を思い出します。

 当時の延岡市愛宕町かいわいには、旭化成の社宅がずらりと立ち並び、私の母校・恒富小学校は1学年5クラスで、多くの子どもたちが通学していました。今では市街地のドーナツ化もあり、全校児童が200人を切っているようです。そして、昭和の夏の週末に開催されていた「夜市」にはたくさんの人が訪れていました。

 昭和54(1979)年7月28日(土)に行われた第4回まつりのべおか「歌の祭典」には、「上を向いて歩こう」の歌手・坂本九さんも出演。会場の五ケ瀬川河川敷には人があふれていたのを思い出します。令和の今は、街も、人の流れもすっかり変わり、まさに「昭和は遠くになりにけり」となってしまいました。

 しかし先日、私は、懐かしの昭和にタイムスリップをする機会に恵まれたのです。

 番組のロケで訪れた、福岡市南区にある「修理のできる骨董屋katsu」。一歩店内に足を踏み入れると、そこはまさに昭和の桃源郷でした。

 懐かしの家電類から、雑誌、レコード、食器などなど昭和ファンにとってはお宝だらけなのです。しかも家電製品などは、現役で使えるものが販売されています。

 動かなくなった家電は、店主が回路図を書き起こしてから修理を始めます。メーカー側にも、もう資料が残っていないのだそうです。そして部品調達、あるいは部品も手作りして組み立て、完璧に作動するように仕上げます。そうやって再び命を吹きこまれたテレビやラジオ、オーディオ機器などが店内に誇らしげに並んでいました。

 ある白黒テレビは、隣県に住むビートルズファンが持ち込んだ物で、「どうしてもビートルズのデビュー当時の映像を、当時の白黒テレビで見たい!」との強いこだわりに応えるために修理していました。

 こうして、昭和グッズが令和の今によみがえっているのですが、考えてみると、昔のテレビのチャンネルはリモコンでなく自分の手で回したり、2層式洗濯機の場合は、洗濯槽から脱水槽へと洗濯物を手で移し替えたりと、当時の家電には多少の不便さもありました。

 しかし、当時の人間には、多少の不便さに目をつぶることができる「余裕」があったのかもしれません。白か黒の両極端だけじゃなく、中間色のグレーも良しとする。

 なるほど、白か黒か、勝ちか負けか、敵か味方か、世の中を二つに分けるだけでは人生の楽しみも少なくなってしまう気がします。仕事、勉強、家事、子育てなど、放棄をすることはもちろん駄目ですが、たまにはちょっと休んだりという選択、つまりグレーを楽しむことも大切なのかもしれません。

 懐古だけでなく、いろんなことを考えさせられた昭和へのタイムスリップは、私にとって大変、有意義な時間となりました。

 さて、今夜は昭和の歌謡曲を聞きながら晩酌といきましょうか?レコードがあれば最高なんですがね♪

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