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九州中央道−早期全線開通を

本紙掲載日:2023-03-01
1面
熊本県山都町で開かれた第20回九州中央自動車道建設促進大会

熊本、宮崎県関係者が建設促進大会−熊本県山都町

 第20回九州中央自動車道建設促進大会が28日、熊本県山都町の国民宿舎通潤山荘であった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。宮崎、熊本両県の関係者ら約200人が大会決議を採択し、早期全線開通へ決意を新たにした。主催は、沿線自治体の商工会議所など計16団体でつくる九州中央自動車道建設促進民間協議会(会長・田辺成一山都町商工会長)。

 九州中央自動車道は、熊本県嘉島町から延岡市までを横断する総延長約95キロ(県内延長約53キロ)の基幹路線。2023年2月現在で供用率約32%、未事業化区間約23キロとなっており、道路整備が遅い地域では人口減少が加速化する傾向にあることなどから早期開通が望まれている。

 吉玉典生副会長(延岡商工会議所会頭)の開会の言葉に続き、登壇した田辺会長は「少子高齢化やコロナ禍で地域経済の縮小が深刻化している。経済の回復を図り、多方面における好循環を生むためにも交通基盤の整備は急務であり、皆さまのお力添えを頂きながら活動を展開していく所存」と述べた。

 来賓紹介などの後、松本勝利副会長(熊本県御船町商工会長)が同路線の早期整備に向けた前倒し措置や適切な予算確保を求める大会決議案を読み上げ、満場一致を示す拍手で採択。最後に山口章太理事(熊本青年会議所理事長)の音頭で「ガンバロー」を三唱し、機運を高め合った。

 この日はまた、国土交通省延岡河川国道事務所の麻生宏斉所長と同熊本事務所の三保木悦幸所長が「道路を取り巻く最近の話題について」と題して合同講演。山都町で有機農業や音楽活動に取り組む鳥越靖基さん(44)=神奈川県横浜市出身=の意見発表もあり、熊本地震の被災地支援で身に染みたという道路の重要性などが語られた。

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