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復活5年目九州大会へ

本紙掲載日:2023-03-17
8面
初出場の九州大会で優勝を目指す日向工高ラグビー部=16日、同校

日向工高ラグビー部・10人制

 復活5年目の日向工業高校ラグビー部が初の九州大会出場を決めた。18、19日に福岡県福岡市のJRFU福岡トレーニングセンターで開催される「第24回九州高等学校10人制ラグビーフットボール大会」で優勝を目指している。

 同校によると、1970年代までラグビー部が存在していたが、活動実態はなく廃部となっていたという。2018年、前任の富島高でもラグビー部を復活させた日野譲士監督が赴任。ラグビー経験者だった1年生の生徒と2人で活動を始めた。

 謹慎明けの生徒や部活無所属の生徒など6人を勧誘し、〃スクールウォーズ〃さながらの同好会を発足。日野監督は「練習に来ないこともざら。私と経験者の生徒二人だけで練習していた」と当時を振り返る。

 19年には新たなメンバーが加わり、13人となり部に昇格。他校との合同チームで公式試合に出場した。翌年は1〜3年がそろって、部員数は35人に増えた。

 21年には、ラガーマンで高鍋高や佐土原高で監督を務めた若林繁幸校長が赴任。普段はスーツ姿だが、休日はジャージーに着替え、校長自ら練習に参加した。

 「校長の立場なので他の部活動にも顔を出すが、ラグビーの指導を始めると、ついスイッチが入る」(若林校長)。日野監督やBKコーチの吉松應講師(27)と共に練習メニューを考えるなど競技力向上を図った。

 その年の県新人大会は惜しくも抽選で九州大会出場を逃したが、高校総体で4強入りを果たすなど着実に力を付けてきた。

 現チームは、今月卒業した3年生6人が抜け、12人でスタート。1月23日から2月4日に行われた県新人大会は、10人制の部で戦った。

 8チーム2グループの予選リーグを勝ち上がり、準決勝で佐土原に12―7。決勝は10―33で宮崎西に敗れたが、準優勝で九州大会出場を決めた。

 初の九州大会出場に主将でCTBの黒木大地は「先輩たちが作り上げてきたプレーや戦術のおかげ」と感謝し、「出場するからには優勝を」。日野監督も「昨年は宮崎が優勝しているので県代表として再び優勝旗を持ち帰る」と抱負を語る。

 若林校長は「九州はレベルが高い。県内では得られない、技術や振る舞いをしっかり学んで来てほしい」とエールを送った。

 九州大会には県北央合同(富島、日向、宮崎北、宮崎大宮)、宮崎西、佐土原も出場する。

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