絵本が創り出す世界楽しんで
本紙掲載日：2023-04-18
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２３日まで谷口智則さんの巡回展−高千穂・天岩戸神社
来年でデビュー２０周年を迎える絵本作家、谷口智則さん（４５）＝大阪府在住＝の全国巡回展「絵本の世界」が、高千穂町の天岩戸神社（佐藤永周宮司）で開かれている。２３日まで。観覧無料。開場は午前８時３０分〜午後５時。ギャルリーオー（加藤晶子代表）主催。
谷口さんは金沢美術工芸大学で日本画を専攻。在学中の１９９８年にボローニャ国際絵本原画展を鑑賞し、独学で絵本作りを始めた。２００４年、「サルくんとお月さま」でデビュー後、代表作「１００にんのサンタクロース」など２１作品を出版。アニメーションイラストや広告イラストを手掛けるなど活動も幅広い。
黒い紙に日本画の持つ空間や色調を生かす作風が持ち味で、色彩豊かな愛らしいキャラクターたちが奏でる世界観からは、登場人物の思いや言葉が浮かんでくるよう。明るく、ほっこりする作品の数々に海外でも高い評価を受けている。
同展には、新作「１・２・３・４・５・６・７・８・９・１０」など、各作品を元に書き下ろした原画約６０点を展示。絵本はもちろん、絵本モチーフのフェルトキーリングや縫いぐるみといったグッズも販売されている。
谷口さんは「宮崎に住む方々に直接、絵本の素晴らしさを届けられることに喜びを感じている。絵本から創り出される世界を思い思いに楽しんでいただけたらうれしい」と呼び掛けている。