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LL サイズ
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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茅の輪くぐり、無病息災願う
日常生活の中で知らず図らずに身に付いた罪や汚れを清める「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)祭」が30日、各地の神社で執り行われた。参拝者は茅(ち)の輪をくぐり、残り半年間の無病息災を願った。
◆「健やかに笑顔で」−今山八幡宮
延岡市山下町の今山八幡宮(伊藤俊郁宮司)の大祓祭は今山恵比須神社境内で営まれた。
あいにくの雨の中、次々と訪れた参拝者は自分や家族の名前と年齢を書いて半年間の汚れを移す人の形代(かたしろ)や、無事故を願う車の形代を奉納。社殿前の鳥居に向かって一礼した後、鳥居に設置された直径約2・5メートルの茅の輪を「8」の字を描くように3回くぐって心身を清め、社務所で受け取ったろうそくを社殿前にともし、残り半年の平穏を願った。
親子で参拝した星山美穂さん(59)=同市祇園町=と智博さん(33)=同市土々呂町=は「日頃の感謝をしに来ました。残り半年を健やかで楽しく笑顔で過ごせるように祈りました」と話していた。
◆「すがすがしい気持ちで」−春日神社
延岡市恒富町の春日神社(木村健男宮司)では、最初に本殿でおはらいがあり、集まった大勢の参拝者が全員で大祓の詞(ことば)を奏上。続けて、氏子総代と一般参拝者の代表男女それぞれ1人が玉串を奉納した。
木村宮司は祭りの名称について、旧暦では4〜6月が夏だったため「夏を越す」という意味で「夏越の大祓祭」。もしくは「心を和ます」という意味で「和(なごし)祭」と漢字を当てることがあると話し、「半年分の罪や汚れを全て清めることができた。清めた体でまたあすからお過ごしください」とあいさつした。
その後、参拝者は境内にある茅の輪の前に集合。「みな月のなごしの祓ひする人は千年の命のぶというなり、思う事みなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓ひつるかな、蘇民将来(そみんしょうらい)、蘇民将来」と、和泉式部が詠んだという「夏越大祓和歌」を唱えながら、順番に茅の輪をくぐった。
くぐり終えると参拝者は、受付で受け取っていた人の形代を奉納。形代は境内でおたき上げ(焼納)され、その灰を流れの速い五ケ瀬川へと流し清めるという。
同市鶴ケ丘から家族5人で参加した島田紗弥郁(さやか)さん(38)は「昼にも参拝に来たのですが、夕方から大祓祭があると聞いて来ました。残りの半年もすがすがしい気持ちで過ごせそうです」と話した。