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レインボーカラー、点灯イベント

本紙掲載日:2023-08-02
1面
レインボーカラーにライトアップされた日向市役所庁舎(1日)
約40人の市民が性の多様性について理解を深めた(1日、日向市役所)

ダイバーシティ推進へ意見交わす−日向市役所

 8月の県人権啓発強調月間に合わせて、日向市は15日まで市役所庁舎をレインボーカラーにライトアップしている。昨夜、点灯イベントがあり、セクシャルマイノリティ当事者による支援団体や市民らが参加して、多様性を認め合うダイバーシティーの推進などについて理解を深めた。

 点灯式の前にはトークイベントがあり、市民ら約40人が参加。同支援団体のLGBT交流会「レインボービュー宮崎」の山田健二代表と串間直紘さん、市男女共同参画社会づくり推進ルーム協議会の足立佳代会長が「性の多様性」と題して意見を交わした。

 女性として生まれて現在は男性として生活しているトランスジェンダーの串間さんは、当事者としての悩みについて「幼少期から性の違和感があったが、その違和感が何なのか。自分自身が理解できなかったことがある意味一番の困りごと」と説明。

 「いろんな在り方があるってことを知らなかったがゆえに、何に困っているかを言語化することもできず将来が不安だった。正しく教育を受けていたら、自分らしく生きて良いんだと未来を見据えることが、できていたのかなと今は思う」と伝えた。

 日向市が昨年6月1日に開始した「パートナーシップ宣誓制度」について山田代表は「私たちがこの街で生きていって良いんだと思えるきっかけの一つ。制度が追いついていないことは生きづらさや困り感に直結している」と指摘。

 その上で、自治体ごとで導入の有無があることに触れ「県が制度を導入すれば、県内にどこに住んでも幸せになれる。早く県として導入してもらえたらうれしい」と話した。

 また、本人から了解を得ずに性的指向や性自認を第三者が暴露する「アウティング」やLGBT理解増進法などについてもそれぞれの見解や経験談を語った。

 その後、参加者全員でカウントダウンを行い、点灯。市役所北側の壁を性的少数者の尊厳を象徴するレインボーカラーにライトアップした。

 期間は15日まで。毎日、午後7時30分〜10時の間点灯する。

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