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星雲・延学、完封勝ち−代表決定戦

本紙掲載日:2023-08-24
8面

第71回県高校新人野球県北大会

 第71回県高校新人野球県北大会最終日は23日、門川町の門川海浜球場で代表決定戦2試合があった。延岡星雲は門川に12―0、延岡学園は富島に3―0で完封勝ちした。

 大会は県北11校が出場し、トーナメント戦で代表2枠を争った。県大会はなく、代表2校はセンバツにつながる秋の九州大会県予選のシード権と、来夏へ向けたシードポイントを得た。

 来春のセンバツにつながる秋の九州大会「第153回九州地区高校野球県予選」は9月16日に開幕する。抽選会は9月7日に予定されている。


◆きっちり代表権−延岡星雲

 延岡星雲は2試合を無失策、無失点できっちり代表権。主将の鶴輪隼丞は「取り組んできたことを徹底し、打線がつながり、投手を中心にしっかり守り切れた」と納得の表情だった。

 初戦は主戦甲佐匠之介が9回完封。この日は1年生の渡邉心二郎が先発し、甲佐は4番としての役割を果たした。初回の好機は生かせず、三回は1死二塁で、変則の相手投手に対し立つ位置を変更。工夫した結果、右中間への適時二塁打となった。

 守りでも遊撃手の名嘉真悠晴らが渡邉をもり立て、最後の3回は甲佐が無四球。角田太監督は「攻撃でエンドランを決めてくれたことも大きかった。自分たちのやるべきことをやれた」。

 秋へ向け、甲佐は「しっかりと基礎を固めて、守り抜いて攻めていけるようにしていきたい」。鶴輪は「投手はしっかりし、9番まで打てる打者がいてつなげるチーム。守備の連係を磨きたい」。秋を楽しみにしている。


◆「泥臭く」守りから−延岡学園

 延岡学園は難敵に完封勝ち。主将で捕手の小林虎太郎は「泥臭くプレーできた」。会心の勝利だった。

 立役者は初戦で1失点完投した左腕の南龍成。初回はいい当たりを浴びたが、「狙いは分かった」。早いカウントからギアを上げて、「シードを取りに行くとみんなで約束した。そのために一球ずつ全力で投げた」。

 初回を佐藤芳成・江藤大地の二遊間コンビの併殺で切り抜けると、四回など得点する前の守備はすべて三者凡退。守りからのリズムを攻撃につなげた。

 森松賢容監督は「課題の守備を夏休みに時間を掛けてやってきて、出せたことが大きい。得点の取り方など課題はあるが、派手さはない分、できることを丁寧にしてくれた」と評した。

 「(3年に比べ)個の力は劣るが、総合力、全員野球で戦っていく」と南。小林も「取れるアウトを取り、一つずつ積み重ねていくこと」。強豪そろったパートで、エース工藤樹に頼らずに勝ち切れたことは大きい。

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