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品質に自信−高千穂ひのかげくり

本紙掲載日:2023-08-29
1面
日之影町で始まった高千穂ひのかげくりの選果出荷作業(28日、JA高千穂地区日之影支所宮水野菜集出荷場)

日之影町・箱詰めして出荷

 県内有数のクリ産地として知られる日之影町で、「高千穂ひのかげくり」の選果出荷作業が始まった。令和23年度は10月下旬ごろまでに約92トンの出荷を予定しており、前年度単価(キロ)で1億円の売り上げを見込んでいる。

 甘みと強い香りが特徴の高千穂ひのかげくりは、生産農家の家庭選別と光センサー式選果機で厳選された高品質なクリとして市場評価が高い。主に、くりきんとんや甘露煮といった加工用として、愛知県のセントライ青果、延岡綜合地方卸売市場などに卸されている。

 28日は、同町七折のJA高千穂地区日之影支所宮水野菜集出荷場に、日之影、高千穂、五ケ瀬町で収穫されたわせ品種「丹沢(たんざわ)」など約1トンが持ち込まれ、農閑期に入った地元の有志ら8人が作業した。

 ローラーを次々と流れてくるクリに触れながら、色、艶、傷の有無などを確認。A(赤秀)、B(青秀)、C(優)、その他に仕分け、サイズ(M、L、2L、3L)ごとに箱詰めした。

 JA高千穂地区によると、管内では同地区果樹振興会くり部会(甲斐文人部会長)の生産農家ら109人が、約67ヘクタールでクリを栽培している。

 この日は選果機の稼働式もあり、甲斐部会長(77)は「品質について、各取引先からお褒めの言葉を頂いてている。今年は台風の影響で一番クリが少ない傾向だが、二番クリ以降の収穫に期待したい」と話した。

◆9月1日から販売会−毎週金−日曜日に宮水野菜集出荷場

 JA高千穂地区は9月1日から、同宮水野菜集出荷場で高千穂ひのかげくりの販売会を開く。時間は午前10時〜午後3時ごろ。毎週金―日曜日に実施予定で、輸送費などがかからない分、市場より安価で購入できる。期間は10月中旬ごろまで。

 問い合わせ先は同JA農産部(電話高千穂73・1305)。

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