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ボルダリング−見立で大岩に挑戦

本紙掲載日:2023-08-31
1面
仲間と大岩に挑戦する参加者

日之影の魅力を発信−幅広い年代の参加者

 ボルダリングを通じて地域活性化を図る「ヒノカゲサマーミニ」が26、27日、日之影町の見立渓谷であり、県内外から集まった幅広い年代の愛好家ら延べ130人が大岩登りを楽しんだ。主催は日之影ボルダーサイト(清川洋光代表)、見立地区ボルダリング支援会(甲斐秀男会長)。

 ボルダリングは、最低限の道具で岩や壁面を登るクライミングの一種で、見立渓谷は青く透き通った日之影川の渓流に巨岩、奇岩が散在する人気のスポット。同主催で約15年前から毎年開かれているニューエリア公開イベント「日之影SUMMER」には、都度150人ほどが訪れるという。

 今回は、過去に公開済みの神太郎水神、五ダムエリアに調整を加え、再公開する形で開催したため「ヒノカゲサマーミニ」。このうち、立ち並ぶ巨岩と渓流、近くの滝が美麗な景観を演出する神太郎水神エリアには27日、約80人が足を運んだ。

 専用のシューズに履き替え、滑り止めのチョークを塗った白い手ひとつで形の異なる大岩と対面。仲間たちと一緒に課題(設定されたルート)を探り、失敗を繰り返しながら果敢に挑戦した。

 また、受付窓口が設けられた見立公民館では、地鶏の炭火焼きやゆで卵、地元住民らが漬けた梅干しなどの振る舞いもあり、お祭りムードの中で親睦を深めた。

 毎回参加しているという片木祐二さん(45)=日向市=は「難しい課題でも、周囲の方々に教えてもらいながら挑戦できるのでありがたい。日之影町は自然が素晴らしく、登った時の達成感も高いので楽しい」と笑顔。

 清川代表(60)は「岩や景観が魅力的なことはもちろん、住民の皆さんの理解もあってとても恵まれた環境だと感じている。ボルダリングを通じて、県外や海外にも日之影町の魅力が伝わればうれしい」と話した。

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