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舞台の〃裏側〃に興味津々

本紙掲載日:2023-09-07
8面

野口遵記念館−バックステージツアー

 普段は見ることができない舞台の〃裏側〃を巡る「バックステージツアー」がこのほど、延岡市東本小路の野口遵記念館であった。昨年12月に開館した同記念館について知り、親しんでもらおうと、のべおか文化事業団が小中学生向けの体験プログラムとして企画。市内から小中学生とその保護者ら約120人が参加、新たな施設の特徴や設備などについて理解を深めた。

◆小中学生らスポットライトや音響操作を体験

 ツアーは午前と午後の2回に分けて実施。午前の部には28人が参加し、子どもたちは保護者と一緒にステージの裏側や搬入通路を見て回った。

 このうち、ステージ後方上部に位置する「ピンルーム」では、スポットライトの操作を実際に体験。ステージ上を走り回る職員をライトで追い掛けるなどしながら、光の動かし方やサイズ調整の仕方を楽しく学んだ。また、ステージ音響の操作も体験し、音の響き方が変わったり、高い声や低い声に変声したりする舞台音響の仕組みに興味津々の様子だった。

 見学中は、同事業団の職員がホールに関する豆知識も紹介。座席は675席で延岡総合文化センターの大ホール1300席、小ホール300席の中間であることや、九州に1台しかないピアノが保管されていることなどを説明していた。

 牧町の和田藍花さん(8)は弟の蒼大さん(7)と参加し、「スポットライトは思っていたより重たくて、普段から操作している人たちはすごいなと思った」。大貫町の赤木結人さん(8)は「マイクの種類もいろいろあるということを、初めて知った。宇宙人みたいに声が変わるところが面白かった」と笑顔で口をそろえた。

 イベントの企画から携わった同事業団の竹内里美さん(55)は「せっかく身近にある施設なので、もっとたくさんの子どもたちに親しんでほしい。ホールの裏側を知ることで、利用しやすい、来やすい雰囲気づくりにつながれば」と話していた。

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