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五ケ瀬町の魅力・強み語り合う

本紙掲載日:2023-09-22
1面
五ケ瀬町役場で開かれた「知事とのふれあいフォーラム」(21日)

河野知事とふれあいフォーラム

 河野俊嗣県知事が県内の自治体を訪問し、地域住民と直接意見を交わす「知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)」が21日、五ケ瀬町役場であり、町内の各種団体代表ら10人が地域の課題や強みについて思いを伝えた。

 「対話と協働」による県政運営の推進を掲げ、2011年から毎年行っている取り組み。広く地域住民を対象とする「地域版」と専門的テーマを掘り下げる「分野版」がある。この日は、今年度4回目の地域版。五ケ瀬町では18年以来5年ぶりに開催された。

 河野知事は冒頭、「視野を広げ、明るい未来につながる議論ができれば」とあいさつ。県内共通の課題である人口減少や原油・物価高騰による影響、「五つのS」と称した県の強みである「食」「スポーツ」「森林」「自然」「神話」に関する取り組みの経過や実績などを説明し、意見交換へ移った。

◆少子化「可能な限り進行緩やかに」

 「五ケ瀬町の『魅力・強み』」をテーマに、一人ずつ、全員と対話。このうち、町PTA連絡協議会役員の男性は「地域の核として機能している学校が、少子化により無くなることを不安視している。何とかして残していただきたい」と述べた。

 河野知事は「少子化は国家的な緊急課題だという認識を持っている。人口減少の流れを止めることは難しいが、可能な限り進行を緩やかにして、次の世代につなげたい」。

◆農村民泊「受け入れの負担軽減へ」

 熊本県から移住して3年目の女性は「(五ケ瀬町が取り組む)農村民泊は需要が高く、有効なPR手段と考えるが、受け入れ側の負担が懸念される。もっとサポートが充実すれば、取り組む人も増えると思う」と話した。

 これに対しては「農村民泊に取り組む方から『行政が各種やり取りの窓口を担当してくれるだけでも助かる』といった提案をよく受ける。負担軽減に向けた新たな仕組みの必要性を感じる」と答えた。

 このほか、耕作放棄地の活用や伝統芸能の継承などについて思いを語った参加者に河野知事は「課題だけでなく、元気を頂ける話もたくさん聞けました」と感謝。「五ケ瀬町のこれからを楽しみに感じたフォーラムでした」とまとめた。

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