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卒業生ら園芸や運動楽しむ

本紙掲載日:2023-09-26
6面
多肉植物のデコレーション作りを楽しむ「かねのね」の参加者ら

延岡しろやま支援学校で生涯学習講座

 延岡市教育委員会による第1回共生社会を目指す生涯学習推進事業の生涯学習講座「かねのね」が23日、同市野地町の県立延岡しろやま支援学校地域教育支援センターであり、同校出身者らが園芸や運動を楽しんだ。

 市教委は公民館単位で開いてきた誰でも参加できる生涯学習講座を、今年度は試験的に障害者に絞って開催。文部科学省の「学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究事業」、県の「みやざきの共生社会を目指す生涯学習推進事業」も活用した。

 この日は2講座があり、「多肉のデコパージュ」教室には、親子ら11組が参加。小さな植木鉢にピンセットを使って、火祭り(ヒマツリ)、爪蓮華(ツメレンゲ)、月兎耳(ツキトジ)、黄麗(オウレイ)、不死鳥(フシチョウ)、トップスプレンダーといった多肉植物を配置した。

 多肉植物は、細かく切った紙ナプキンとデコパージュ液で張り付けてコーティング。さらに、水色やピンク色の鉱物、貝殻、小さな流木、ココナツの繊維などで自由に装飾した。

 各テーブルでは九州保健福祉大学の学生ボランティアや生涯学習指導員らが付き添って、細かい作業などを補助。作品が完成すると、参加者は植木鉢を手に、家族が向けるスマートフォンのカメラに笑顔を向けていた。

 市内から参加した松本桃香さん(23)は、「難しかったですが、多肉植物を自由に植えるのが楽しかった。自宅に飾って育てていきたいです」と話し、「こうした機会はなかなかないのでありがたい」と喜んだ。

 九保大からボランティアで参加した廣瀬千晶さん(臨床福祉学科1年)は、「自宅から近いこともあって参加しました。普段は交流する機会が少ない人たちと楽しい時間を過ごすことができました」と笑顔で参加者に接していた。

 この後は「カラダすっきりココロゆたかに〜みんなで楽しくカラダを動かそう!」をテーマにした運動教室も開かれ13組が参加。音楽に合わせたリズム体操やダンス、レクリエーションなどで爽やかな汗を流した。

 市教委は「かねのね」を今年度中に3回開くことにしており、次回は11月23日、3回目は来年1月を予定。今回の参加者アンケート結果を参考にしながら、次回以降の計画に改善を加えていくといい、「きょうを土台に〃静〃と〃動〃の2講座を実施していきたい」としている。

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