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27日から豚熱ワクチン接種

本紙掲載日:2023-09-27
1面
豚熱ワクチンや資材を車に積み込む宮崎家畜保健衛生所の職員(27日午前、宮崎家畜保健衛生所)

初回対象は約350農場・約70万頭

 国内で断続的に確認されている豚熱の県内発生を食い止めるため、県は27日から、熊本、鹿児島両県と足並みをそろえる形で豚熱ワクチンの接種を開始した。県内の初回接種の対象の飼養豚数は約350農場・約70万頭(出荷直前分除く)とされ、県は接種期間を50日程度と見込みつつ一日も早い完了を目指す。

 県家畜防疫対策課によると、初日の27日、初回接種を行うのは県内18養豚農場。内訳は、宮崎家畜保健衛生所管内の5農場、宮崎家畜保健衛生所(家保)管内の12農場、延岡家畜保健衛生所管内の1農場。今後、認定を受けた農場から順次接種を行っていくという。

 このうち宮崎、都城家保管内の計17農家については、ワクチン接種者の養成を目的として、県が養豚農場の管理者らを対象に実施した研修を受けた登録飼養衛生管理者が接種を行うため、それぞれの家保で豚熱ワクチンや資材の受け渡しが行われた。

 宮崎家保に資材の受け取りに来た宮崎市の養豚農家の男性(69)は、経営する4農場(宮崎市1、綾町2、小林市1)で約1万5千頭の豚を飼育。同家保では、宮崎市と綾町の計3農場の約1万頭分のワクチンと注射器、注射針などを職員が車に積み込んでいた。

 男性は「県内にウイルスが入らないようワクチン接種と併せて農場の防疫対策を徹底したい」。宮崎家保の丸本信之所長は「まずはワクチンの一斉全頭接種を速やかに進めるとともに農場の防疫の徹底を呼び掛けたい」と話していた。

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