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森里海のつながり考える

本紙掲載日:2023-10-16
8面

焼き畑文化(椎葉)藻場再生(日向)軸に

 森と里と海のつながりについて考える「第3回森里海を結ぶフォーラムin宮崎」のシンポジウムは7日、日向市文化交流センター小ホールであった。県内外から約60人が参加。椎葉村の焼き畑文化と日向市の藻場再生活動を軸に、それぞれの問題提起を通して共に心豊かな未来を考えた。主催は同フォーラム(田中克代表)、全国日本学士会共催。

 海のない椎葉村で生まれ育った焼畑蕎麦苦楽部(やきはたそばくらぶ)代表の椎葉勝さん(70)は幼い頃、「上椎葉ダムを海だと思っていた」という。

 小学4年の時、日向市で初めて海を目にし、「あの時の衝撃は今でも忘れられない」と振り返った。「あの水平線はどこまで続くのだろう」と、奥山から遠く見えない海への憧れは強く、社会人になると海のある町を各地渡り歩き、家族と共に島根県出雲市に移住した経験もある。

 その後、25年前に帰郷し、農薬や肥料を使わない自然循環のままの焼き畑農業を受け継いだ。「海があるから山に雨が降り、森が育つ」と椎葉さん。現代の山林管理などについて問題提起した上で「良い森をつくり良い水を海に流すため、これからも源流域に暮らす山の民として、自負をもって務めを果たしていく」と語った。

 日向市漁業協同組合・平岩採介藻グループは1996年から、消滅しかかっていた平岩地区の藻場の再生に取り組んでいる。

 藻場は「海のゆりかご」と呼ばれており、海の生き物が卵を産み付けたり、天敵から身を隠したりする場所として「海の生き物にとっても漁業者にとっても、なくてはならない」と同グループ代表の高橋和範さん(77)。

 試行錯誤を繰り返し、地道に活動を続けた結果、現在はクロメを中心に海藻が豊かに育ち、生育の良いイセエビやアワビ、魚の群れでにぎわう場所になったという。

 ただ、「台風のたびに耳川流域の山が崩れ、海岸に大量の流木が流れ着く。撤去するにも重機は使えず、すべて手作業でとても苦労している」と問題提起。「山あってこその海。山林崩壊をどう防ぐか。山の民、海の民で一緒に考えていきたい」と語った。

 また各地の取り組み事例発表、意見交換などもあった。

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