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合併30周年−盛大に農業まつり

本紙掲載日:2023-10-18
8面

JA高千穂地区第9回農業まつり

◆農畜産物をPR−家族連れでにぎわう

 JA高千穂地区(佐藤友則組合長)の「第9回農業まつり」が9日、高千穂町三田井の自然休養村管理センターを主会場に開催され、多くの家族連れなどでにぎわった。今年は高千穂、日之影、五ケ瀬町のJAが合併して30周年に当たることから記念式典も実施。関係者約80人が節目を祝った。

 農業まつりは、管内で生産された農畜産物のPRなどを図ろうと1995年度に始まった3年に1度の一大イベント。当初は昨年開催の予定だったが、新型コロナウイルスの影響などを考慮して合併30周年に合わせて開かれた。

 この日は、地元の本神太鼓鳴瀧会の演奏で開幕し、「それいけアンパンマンショー」や変面ショー&マジック、高千穂中学校吹奏楽部による演奏など多彩なステージプログラムが行われた。

 隣接する町武道館の駐車場には各支所・部署が趣向を凝らした屋台を出店。焼きそばや綿あめといった定番に加え、昨年の全国和牛能力共進会で日本一に輝いた高千穂牛や特産の釜炒(い)り茶なども並び、買い物客が行列をつくった。

 また、ウサギやヤギと触れ合える「ふれあい動物園」や、刈り払い機など豪華賞品が当たるせんぐまきも実施。午後には県のシンボルキャラクター「みやざき犬」が登場した。共済友の会との合同イベントとして、歌手の伊東ゆかりさん・宙美さん親子による共演ステージや津軽三味線グループ「村上三弦道」の演奏もあり、盛り上がった。

 高千穂牛を目当てに訪れたという延岡市の濱田俊平さん(49)は「牛肉を買いに来たつもりが、野菜にお茶にと買い過ぎてしまった。家で食べるのが楽しみ」とほほ笑んでいた。


◆節目の記念式典−功労者を表彰

 まつりに先立って行われた記念式典では、佐藤組合長が「大きな節目を迎えると同時に、来年4月には『県農業協同組合』がスタートする。長年築き上げた地域社会からの信頼を基盤に、持続可能な農業経営が確立される体制整備と地域の活性化に向けて力を尽くす」とあいさつ。高千穂地区産業部長連絡協議会の橋本憲史会長が続けて登壇した。

 来賓祝辞の後、管内で農畜産業振興に大きく貢献した9個人、5団体へ功労者表彰を授与。佐藤組合長が一人ずつ表彰状を読み上げ、記念品と併せて謝意を伝えた。


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