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液体窒素実験に驚き

本紙掲載日:2023-11-21
8面

恒富中、地元企業の技術学ぶ

 延岡市教委が実施している講師派遣事業「地元企業からの学び」が9日、市立恒富中学校(佐藤省吾校長、228人)であった。3年生84人が受講し、学級別に地元企業の技術に触れた。

 講師派遣事業は、理数、キャリア教育の充実を図ることを目的としており、今年で25年目。市内企業の社員が講師を務め、自社の技術や作業内容と授業の学びとの関わりなどを伝えている。

 この日は旭化成レオナ繊維、清本鉄工、宮崎ガスによる授業があり、このうち宮崎ガスからは講師として宮川雅光さんと矢野瑞稀さんが訪れた。

 宮川さんは会社についてや、災害時に被災地に駆け付けて復旧作業の応援などを行うことなどを紹介。ガスは運びやすくするため、気体から液体にしていることから、マイナス196度の液体窒素を使った「冷熱実験」も行った。

 ヘルメットに手袋をはめた生徒たちは、バナナや生花、プラスチック製のボール、風船など入れてみたいものを火ばさみを使って液体窒素の中へ。蒸発していく窒素の中から取り出すと、バナナはくぎで割れてしまうほどカチカチに。また、ボールは踏みつけると割れるほど固まり、姿、形の変化に生徒たちは驚いた表情を見せていた。

 実験後には質疑応答もあり、仕事内容や仕事のやりがい、必要な資格、学歴などを質問。荒木優斗さん(14)は「宮崎ガスについて細かいことまで学ぶことができた。ガスを気体から液体にして運ぶということが分かった」と話していた。

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