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ソフト竹炭で桜を元気に

本紙掲載日:2023-11-22
1面
隊員と大学生が協力して作業した

コノハナロードで活性化大作戦

 来年春に元気な桜の花を咲かせようと、NPO法人コノハナロード延岡市民応援隊(佐伯卓信理事長)は18日、野地町の五ケ瀬川右岸側堤防(通称・コノハナロード)で「桜活性化大作戦」を行った。同隊や九州保健福祉大学の学生ら約40人が参加。強風が吹き荒れ、時折小雨が降るあいにくの天気の下、協力して作業した。

 桜活性化大作戦は、伐採した竹から手作りしたソフト竹炭を、腐葉土や真砂土に混ぜて、桜の木の根元にかぶせるもの。同所は川沿いにあるために強風を受け、水はけも悪いことから、毎年何本もの桜が突然枯れてしまう事態が続いている。

 ソフト竹炭は土壌改良に効果的とされており、同隊は昨年春に試験的に実施。枯れかかっていた木から葉が芽吹き、根を強く張るなどの効果が確認できたことから、同作戦に取り組んでいる。

 活動には、昨年に続いて九州保健福祉大学1年生17人が参加。高齢化が進んでいることが悩みの同隊に、元気いっぱいの若い力が加わり、隊員たちは「助かるわ」「手早いわ」と大喜び。隊員が「疲れたかな」と気遣うと、学生は「まだいけます」と頼もしい言葉を返し、キビキビと動いた。

 強風の厳しい環境にもかかわらず、期待を上回る速さで作業。約2・3キロにわたって植えられた桜のうち、土壌改良が必要な桜172本すべてに約2時間で施肥した。

 生命医科学部の岩本桜さん(19)=延岡高卒=は「寒かったが、春に菜の花や桜が咲いているのは、こうやって活動してくれているからなのだと思った」と感想。

 花畑杏美さん(19)=尚学館中・高等部卒=は「延岡花物語がきれいなのは、この寒い冬に活動してくれる人のおかげなのだと感じた。この活動が来年の春、きれいな花が咲くことにつながれば」と期待していた。

◆12月2日は共同作業日

 コノハナロード延岡市民応援隊は、毎月第1土曜日を共同作業日とし、隊員以外の人にも気軽に参加してもらい、さまざまな作業を体験、知ってもらう日にしている。

 来月は2日午前9時から。花の植栽、花壇整備などを行う予定で参加を呼び掛けている。

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