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金の筍を初出荷−初日は22・6キロ

本紙掲載日:2023-12-20
1面
超早掘りタケノコの集荷作業(20日午前、延岡市高野町)
JA延岡のブランド野菜「金の筍」

JA延岡たけのこ部会

 延岡市南方地区の特産品でJA延岡(楠田富雄組合長)のブランド野菜でもある「金の筍(たけのこ)」の初出荷が20日、同市高野町のJA高野選果場で行われた。初日の20日は4人の生産者から32・5キロが持ち込まれ、このうち22・6キロが「金の筍」として箱詰めされた。

 今年は裏年に当たり、夏の時期に雨が少なかったことなどの影響を受けてか、初日としてはやや少なかった。

 20日は、生産者が持ち込んだタケノコを小野部会長とJA延岡の職員が仕分け作業。大きさや傷の有無を確認して、「金の筍」とそれ以外に分類してサイズごとに選別、出荷用の箱に詰められていった。

 早掘りタケノコは行縢町、舞野町、小川町などの生産者でつくるJA延岡たけこの部会(小野昭治会長18戸)の生産者が、約10ヘクタールの竹林で栽培。

 毎年この時期に出荷しており、先端の芽が地表に出て青くなる前に掘り出されたタケノコは都市部で高く評価されている。

 同部会による出荷は来年5月まで続く予定で、収量は例年並みの32トンを見込む。このうち約2トンが青果として出荷され、例年なら、その半分ほどが「金の筍」に認定される。金の筍を含む青果タケノコは主に東京大田市場へ、加工用タケノコは大分の加工会社に出荷される。

 出荷式では川原博之副組合長が「この数年の異常気象で生育が難しくなっている上、裏年ということもありますが、春の最盛期に向けて収量が上がることを期待しています。JA延岡としても『金の筍』のブランドを全国に発信しますので、ご協力をお願い致します」とあいさつした。

 小野部会長(74)は「育成の遅れもあって初出荷としては少なかったのですが、一方で大きい物が多いようです。先日の雨で地面に水分が行き渡り、根が水を吸って竹林が元気になってくれると思うので、収量は平年並みを確保できると思います」と期待を込めていた。

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