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4月1日・九州医療科学大学へ−九州保健福祉大学から名称変更

本紙掲載日:2024-01-10
8面

開学25周年、新たな一歩・延岡

 延岡市の九州保健福祉大学が4月1日、開学25周年を節目に九州医療科学大学に名称を変更する。「地域」「医療」「生命科学」を軸とした医療系総合大学として進化し、新たな一歩を踏み出そうとする中、兒玉修学長に名称変更に至った経緯や、今後、どのような人材を育成していきたいかなど思いを聞いた。
◆兒玉学長に聞く

−−4月1日に九州保健福祉大学から九州医療科学大学へと名称が変わります。

昨年1月に大学名の変更を公表させていただいてから約1年が経過しました。学生、教職員には名称変更を機に「これからは医療系の大学として前に進まなければ」という自覚、意識を持ってほしいと願っています。
とりわけ在学生には、「これから少しずつ大学が変わっていくんだ」ということを感じ取ってもらえるようにしたいと思っています。


◆南九州の四年制大で初救急救命コースを新設

−−正面の講義棟に「ReBORN(生まれ変わる)」と記された懸垂幕が掲げられています。改めて、大学名の変更に至った経緯などをお聞かせください。

九州保健福祉大学は1999年、保健科学部と社会福祉学部の2学部で開学しました。その後、薬学部、生命医科学部、臨床心理学部の新設とともに保健科学部を改組してきた経緯があります。
学部や学科の新設、改編などを進めてきたことで、人材養成の方向性が変わってきたという側面もあり、医療科学系の大学に変わりつつあるこのタイミングを捉え、名称を変えてはどうかという話になったわけです。むしろ、そうすることが現在の学部、学科の構成に即しているのではないかと思います。

−−大学の名称変更に伴い、社会福祉学部に救急救命養成コースが新設されるなど変更点もあるようですね。

救急救命士はアクティブな仕事であると同時に、冷静な判断力、コミュニケーション能力を求められる仕事でもありますので、このコースは本学では異質な教育内容を持つコースになると思います。こうしたコースが今後、本学をリードしていってくれれば、ほかの学科・コースの学生、教職員にとっての刺激につながると思います。
カリキュラムも実践的ですし、特に近隣の医療機関や消防機関などと連携した教育が必要になり、さまざまなフィールドで教育活動を行っていくことになりますので、コースとしては目立つ存在になると思います。

−−具体的なカリキュラムはどういったものになるでしょうか。

救命措置についても、実践的な実習が絡んできますし、救急車を活用した実習も伴ってきます。消防機関や医療機関など学外での実習も入ってきます。もちろん、理論的なことも学びますが、実践的な授業がメインとなります。

−−昨年実施のオープンキャンパスでは、その救急救命コースの関心が高かったようですね。

オープンキャンパスでの関心の高さは、私もこの目で確認させていただきました。
必ずしも、進学を目的に参加していただいた方ばかりではないと思います。救急救命コースはどんなことを学ぶコースなのか、もしくは大学がどんな場所なんだろうか、そういった興味を持って来られた方もいらっしゃるでしょう。これは非常に大事なことで、本学に高い関心を持つ方がいらっしゃるという証しでもあります。多くの方に足を運んでいただいたことはうれしいことです。
高齢化が進む中で当然のことではありますが、全国的に救急搬送される方が増えている状況にあります。重症患者はもちろん、中等症、軽症の方も搬送される時代になって、ある意味、救急医療が日常化しつつある状況を、皆さんもどこかで感じ取っておられるのではないかと思います。
市民の皆さんのそうした意識を背景にして、本学に救急救命コースを設置するということはタイムリーなことだと思います。県北の救急医療を支えることができるような人材を育成できますし、育成しなければならないと考えています。
加えて地域貢献、社会貢献という意味でも、非常に重要なコースになると思っていますし、南九州の四年制大学では初めての設置ですので、私自身、大きな期待を持っています。県北の地域医療が厳しい状況にある中で、重要な養成コースだと感じています。
さらに言えば、これまでは救急救命士は消防機関で働いているというイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、病院や福祉施設などで勤務する救急救命士も出始めていることを考えると、今後、職域としても広がっていく可能性はあると予想できます。

◆通学も可・通信教育にハイブリッドコース

−−ほかに特徴的な変更点はありますか。

通信教育部にハイブリッドコースを開設する予定です。希望があれば通学も可能とするもので、今までのように通信教育で入学したら、通信教育でしか指導を受けられないということではなく、希望する科目については通学で受講してもらう形式を取ります。
通信教育についていろいろな方から意見を伺った時に、「選択肢も広がるような教育課程があるといい」というような声を頂きました。多様な学生がいる中で、通信と通学の併用というのは一つのアイデアではないかと思います。

−−開学以降、長く「九保大」の愛称で親しまれてきましたが、今後の愛称についてはいかがですか。

難しい質問ですね(笑)。もちろん、私たちから愛称を提案するわけにはいきませんが、おそらく「九州医療」とか、「医療大学」とかになりますでしょうか。
「九保大」という愛称も長い年月の積み重ねで市民の皆さんの中に定着してきたので、新たな大学名になってからもこれから年月を積み重ねていく中で、愛称が生まれてくればうれしいことです。

−−最後に、九州医療科学大学として新たなスタートを切るに当たり、改めて市民の皆さんへコメントをお願いします。

救急救命士の出動態勢が常に整っているように、大学側も地域のニーズに応える態勢が整っていなければいけません。
例えば、「こうしてくれませんか?」「こういうことに困っているんですが」と大学への協力依頼があれば、すぐさま行動に移せるようでなければならないということです。
常にアンテナを張って自ら動くような大学でなければ、地域に密着した大学とは言えません。外部からの要望や要請を日常的に教職員が敏感にキャッチしつつ、行動する態勢をつくっておかなければなりません。
市民の皆さんが、本学に対して何を求めているか、何を望んでいるかということと同時に、本学が、何ができる大学かということをしっかり周知していかなければ何も始まりません。そういう意味では「こういった人材がいますよ」「その人たちは、こうしたことができますよ」「その人たちの仕事が、皆さんにとってこう役に立ちますよ」というような情報をこちら側が提示していかなければなりません。そして、そうしたことを提示する以上は、何かあった時にこちらがすぐに動けるような態勢を構築すべきだと考えています。まずは、こちら側からきちんとした情報を広報させていただき、それに対する反応にリアクションできるような態勢を取っていきたいと思っています。
そうしたことを含め、この地域に一つしかない大学という強みをしっかりと自覚しつつ、今後も地域社会に貢献できる医療系の人材を輩出していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

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