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解禁、海産稚アユ漁

本紙掲載日:2024-02-14
1面
門川湾での海産稚アユ漁(13日午後)

 川に遡上(そじょう)する前の稚アユを捕獲する海産稚アユ漁が13日、県内で解禁された。門川町の門川湾では、早朝から例年通り稚アユ漁の光景が見られた。

 門川漁協(黒木巧組合長)の組合員が朝から出漁。網船と友船と呼ばれる2隻で、海面から約1メートル下の水中に引き網を展開し、湾内を移動しながら稚アユを捕獲した。

 この日は、風向きが変わった午後から低調な漁となったが、午前中は好調で、初日としてはまずまずの漁果。海岸近くでは、解禁前から稚アユの姿がちらほらと見られる状態だったという。

 黒木組合長は「稚魚の成長が遅れているようで、まだ3センチほどと小さい。これから大きくなってくると思うので、例年並みの漁獲はできると期待しています。アユ資源の保護を意識しながら、安全な漁に努めたいですね」と話していた。

 アユは秋に川でふ化し、沿岸の海水域で成長した後、2月末から3月にかけて再び生まれた故郷の川を遡上する。稚アユの採捕は基本的に禁止されているが、県は養殖業の振興を目的に、資源調査の結果を踏まえながら特別に許可を出している。

 県水産政策課は「昨年11月から1月にかけての調査では、稚魚は前年よりもやや少ない様子だったが、極端な減少ではない」と判断し、今年も採捕を許可した。

 「日向門川地区」の採捕上限は390キロで、2業者が採捕申請をしている。期間は3月31日までで、この間に20日間の休漁日を設けることと、期間中に採捕上限に達した場合は終了するとしている。

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