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風水害に備え、今やるべきことは

本紙掲載日:2024-03-20
1面
自分だけの防災行動計画「マイ・タイムライン」を作成した北方学園中の生徒たち

北方学園中生−「マイ・タイムライン」作成

 延岡市立北方学園中学校(池野宗宏校長、65人)で1日、台風や大雨を想定した個人の防災行動計画「マイ・タイムライン」を作成する体験授業が開かれた。県危機管理課が主管となり、県内では初めて実施。1、2年生43人が、大学生ボランティアや地域の防災士らと共に、風水害に備えて「今、やるべきこと」を考えた。

 マイ・タイムラインとは、台風や大雨による洪水被害が発生した際、どのような順序で行動すれば良いかを事前に用紙にまとめるというもの。用紙は、国交省のホームページからダウンロードできる。

 この日、生徒たちは居住地ごとに地図を広げ、自分たちが住んでいる場所と周辺の避難場所にそれぞれシールを貼付。浸水想定範囲、土砂災害想定範囲に青と赤のペンで斜線を引き、「自分たちの住んでいる場所は安全か」「避難するべきなのか、しないべきなのか」「どのような避難ルートが最適か」などについて話し合った。

これらを踏まえ、生徒たちは自分だけの「マイ・タイムライン」を作成。専用の用紙には「安全なところへ移動を始める」「避難しやすい服装に着替える」「避難するときに持って行くものを準備する」などの項目が書かれており、これらを並び変えたり、付け加えたりしながらオリジナルの行動計画を練っていった。

 亀川真之介さん(14)は「計画を実際に書き起こしたことで、こういう順序だったらスムーズに避難できるな、というのが分かってきました。自分が住んでいる場所は土砂災害の警戒区域だった。家族にも共有して、もしもの時に備えたい」。

 県危機管理局危機管理課防災企画担当の田中児真さん(31)は「災害は地震や津波だけではない。今回をモデルケースに、今後も県内各校のハザードに合わせたマイ・タイムラインの作成を推進していきたい」と話していた。

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