門川町議会臨時会

新庁舎・再入札、賛成多数で可決−案内板などの整備事業

　門川町議会は１３日、臨時会を開き、新庁舎建設に伴う「新庁舎サイン・表示等整備工事請負契約について」の１件を上程、賛成多数で原案通り可決、閉会した。

　採決は、起立採決の結果、賛成、反対共に６人の同数となったため、地方自治法第１１６条１項の規定により、議長裁決となり、内山田善信議長が可決と裁決した。

　同契約については、９月定例会に上程されたものの、落札価格が予定価格と同額だったことなどを理由に反対多数で否決されていた。

　同事業は、新庁舎建設に当たり屋外に設置する施設名称看板や自立型懸垂幕装置、新庁舎内のフロア案内看板などのサイン整備や各部署窓口番号などの表示に関する整備工事。工期は契約成立後から３月３１日まで。

　再入札の方法は、同町の指名競争入札参加資格者として建築一式工事において登録のあることや門川町または延岡市、日向市に本店を置いていることなどの条件を付した条件付き一般競争入札で、予定価格を公表。昨年１１月２日に４社が参加して行われ、税込み９１２４万５千円で前回と同じ業者が落札した。落札率は９８・８％だった。

　同月９日、落札した業者を相手方とし仮契約を締結。条例の規定により、議会の議決に付すべき契約として、改めて今回の臨時会に提案された。

　新庁舎建設室の波岡慎太郎室長は、「公平性や透明性、競争性を高めるために条件付き一般競争入札とした。経済性、効率性、訪れる方への配慮などから設計内容を見直した」などと答弁した。

　新庁舎建設事業は、総事業費約３０億円。１９年９月に着工し、今年３月末の完成を目指している。