毎年混雑も「少なくてほっとした」−延岡税務署

コロナ対策申告書事前作成会

　２０２０年分確定申告の相談会場開設（２月１６日〜３月１５日）を前に延岡市大貫町の延岡税務署で２５日から、住宅ローン控除の適用を受ける人を対象にした申告書事前作成会が始まった。２９日までの期間中、申告の受け付けや相談に応じる。また２月１日から１５日までは、対象に公的年金等受給者を加えて２回目を開催する。

　事前作成会は、新型コロナウイルス感染対策の一環として初めてとなる試み。来場者の分散による申告相談会場の混雑回避を図る。

　初日の２５日は、午前９時の開始に合わせて対象となる市民らが来場。同じく新型コロナ対策で発行されている入場整理券を受け取り、順番に申告書の提出などを行った。相談に訪れた７０代男性は「毎年会場が混雑することを知っていて不安だったが、人が少なくてほっとした。こういう措置は助かる」と安堵（あんど）の表情を浮かべていた。

　事前作成会の開催時間は２９日までが午前９時〜午後４時。２月１〜１５日は公的年金等受給者が午前９時〜正午、住宅ローン控除の適用を受ける人が午後１〜４時。いずれも土日祝日は休み。

　入場には同署１階で発行される整理券が必要となる。２月１日以降の申告相談については、国税庁が開設しているＬＩＮＥ公式アカウントから予約が可能で、申込時に整理券の発行を受けることもできる。

　同署は、署内でのマスク着用や検温、消毒等への協力とともに、自宅などから申告可能な国税電子申告・納税システムｅ―Ｔａｘの利用、郵送による申告も呼び掛けている。確定申告に関する問い合わせは同署（電話延岡３２・３３０１、自動音声案内に従って「０」を選ぶ）。