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コロナリポート−手は尽くしてきたが…限界

本紙掲載日:2021-01-30
1面
県独自の緊急事態宣言発令後の1月下旬の延岡市の夜の繁華街。店の看板は消え、車も人通りも少ない

あけぼの運転代行桐原代表

◆人の動き鈍く−33年間で初めての経験

 「会社を立ち上げて33年。これまで何とか頑張ってやってきたが、こんな経験は初めてだ」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で久しく活気を失った延岡の夜のまちの状況に、延岡市で自動車運転代行業を営む桐原邦良さん(68)はやりきれない表情を浮かべた。

 桐原さんは1988年にあけぼの運転代行を創業。「飲酒運転根絶の一翼を担う」との強い使命感を持って、30年以上、繁華街でお酒を楽しんで自分の車で帰宅できなくなった利用客に代わってハンドルを預かり、安全に送り届けてきた。

 「人の動きが鈍い」。まちの変化を感じたのは昨年2月ごろだ。感染は全国的な広がりをみせ、4月になると、延岡市でも初の感染を確認。国の緊急事態宣言を受けて、各自治体で外出自粛や飲食店の休業・時短営業要請などが始まると、夜の繁華街から人の流れは消えた。

 桐原さんは、4月以降も従業員の雇用を守るため、週末には7、8台の随伴車を出して営業したが、利用者は少なく赤字続き。半月ほど頑張ったが百万円を超える自己資金を必要経費に持ち出す事態となり、下旬から5月半ばまで休業を余儀なくされたという。

 歓送迎会などが多い節目の春、お盆や祭りイベントなどで人出が見込める夏、忘年会や新年会でにぎわう冬。「例年なら書き入れ時になるはずだったシーズンが、新型コロナウイルス感染症を前にすべて消えてしまった」と肩を落とす。

 随伴車の数を減らしながら営業を続けても赤字が改善することはない。県独自の緊急事態宣言下の今月のある日、「利用客のために」と1台を営業に出した。運用に最低減必要な3人の人件費に対し、売り上げは2件の約3000円だった。

 国の持続化給付金や雇用調整助成金、市の緊急支援給付金など各種支援策を調べて活用し、経費も切り詰めて会社存続に尽くしてきた。「第1、2波と乗り切ってきたが、第3波はもう限界。他の経営者からも『どうにもならない』との声をよく耳にする」。

 桐原さんは、市内の運転代行業者12社でつくる延岡地区自動車運転代行適正化推進協議会の会長も務める。これ以上の打つ手が見いだせなくなったと感じた時、加盟業者に声掛けし、飲食店の関連事業者の窮状と支援を求める要望書を市と市議会に提出した。

 延岡市は先日、悲痛な声に呼応するようなタイミングで新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減った市内の対象事業者に10万円を支給する緊急対策を発表した。

 これには「額の大小の問題ではない。行政や議会が動いてくれたことがうれしい」と笑みをこぼした。

 「生き残るための個々の努力が必要だが、単体の取り組みには限界もある。どうしようもなく困った時は行政や議会にも相談しながら、廃業・倒産しないよう関係業界で何とか耐え忍び、コロナ禍が過ぎた後の経済回復の一翼を担いたい」と気持ちを奮い立たせた。

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