高千穂の魅力、児童が動画で発信

６年生が１年で１０本制作−高千穂小

　町立高千穂小学校（押方彰一校長）の６年生５４人は約１年間、総合的な学習の時間を使って調べた町の魅力を紹介するＰＲ動画を制作した。２月２１日には参観日に合わせて発表会があり、保護者らの前でテーマ別にまとめた動画１０作品を発表した。

　同校では昨年、一昨年度の６年生が観光リーフレットを制作。今年度は児童らから「動画でＰＲしたい」という意見があり、初めて動画制作に取り組んだ。

　児童は１０班に分かれて、地域おこし協力隊隊員らに教わりながら、町内にある高千穂峡などの観光スポット、特産物や飲食店、自然などを調査。現地を訪ね、飲食店の従業員や牛の生産者にインタビューするなどして取材、撮影した。

　撮影した動画に文字のテロップや音楽を加えるなどして編集。テレビゲーム、ニュース、クイズ形式など児童が工夫を凝らして作ったオリジナル動画が完成した。

　発表会では各班が動画を発表した後、「皆で楽しく、気持ちを込めて動画を作った」「高千穂にはたくさんの魅力がある。高千穂に生まれて良かった」などと一連の活動を通して思ったことや感じたことを発表した。

　「自然、ユネスコエコパーク」を担当した第８班の甲斐耕太郎さん（１２）は「撮影した動画の順番をどうするかを悩みながら皆で編集した。学習で、知らなかった高千穂の山の魅力を知ることができた。動画を見て、たくさんの人が高千穂に来てくれたらうれしい」と話した。

　ＰＲ動画は今後、同町の天岩戸交流センターあまてらす館で観光客向けに上映する他、同町の自主チャンネル「テレビ高千穂」でも放送する予定。