もしもの時に「電話お願い手帳」
本紙掲載日：2021-03-17
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延岡市に５０冊贈呈−ＮＴＴ西日本
ＮＴＴ西日本宮崎支店（�蛭�秀哉支店長）は１０日、耳や言葉の不自由な人が外出先で電話連絡などを行う必要が生じた際、用件や連絡先などを書いて近くの人に協力を求めるコミュニケーションツール「電話お願い手帳」５０冊を延岡市に贈った。市は聴覚障害者協会など関係機関に配布する。
手帳は１９８３年、千葉県の流山電報電話局（当時）に寄せられた要望を基に発行したのが始まり。以来、内容を充実しながら全国で贈呈活動を続けており、今年で３９年目。現在はスマートフォン、携帯電話などで使えるアプリ版やウェブ版のサービスも提供している。
手帳には、緊急や災害時に役立つ警察（１１０番）や消防（１１９番）の通報、災害用伝言ダイヤル（１７１）などをはじめ、病院や家族への連絡、避難場所の案内などを依頼する項目があり、電話連絡などが必要な時に伝えてほしい用件や連絡先などを記入し、近くの通行人に提示する。
贈呈式は市役所であり、�蛭�支店長、坂本智子広報室長、松本征治延岡営業所長が訪問。関係者が見守る中、�蛭�支店長が読谷山洋司市長、市聴覚障害者協会の山本祥子会長に目録を手渡した。
読谷山市長は「全ての人が安心して暮らせるまちづくりに活用したい」。山本会長は「急な用事やもしもの災害時に、皆さんに協力していただくために大切に使いたい」と感謝。�蛭�支店長は「耳や言葉の不自由な人が外出した際の一助になれば。今後も住みよいまちづくりに貢献していきたい」と話した。