矢野さん（野地町）に知事表彰−県交通安全功労者

延岡市役所で伝達式

◆指導員として活躍

　県の２０２０年度交通安全功労者等表彰伝達式が１８日、延岡市役所であり、知事表彰を受けた矢野始さん（７４）＝野地町＝に読谷山洋司市長が表彰状を手渡した。

　表彰は、長年にわたり交通安全確保や交通安全思想の普及などに顕著な功績があった個人、団体、学校に贈られる。今年度は１１個人、交通安全会１団体、一般２団体、１学校に贈られた。表彰式は、２月に県庁で予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、市町村や学校などを通じて伝達された。

　矢野さんは、市内の自動車ディーラーを定年退職後、１０年４月から市交通指導員として活躍している。児童らの登下校時の街頭指導、各種行事の交通誘導、交通安全行事に積極的に参加するなど、地域の交通安全活動への尽力が評価された。市交通指導員のほか、市内の保育園で保育補助員も担っており、これまでに交通安全地区功労者として延岡地区交通安全協会長・延岡警察署長連名表彰（１３年）も受けている。

　式で、読谷山市長は「交通事故の抑止力になっている長年の活動に敬意と感謝を申し上げたい。これからも地域の安全を守り、後進の指導にも協力してほしい」とたたえた。矢野さんは「１０年続くとは思っていなかった。子どもたちの顔を見るのが楽しみになり、延岡市で行われるイベントなどに参加することで交流が広がった。２０年の節目を目標に、気力、体力が続く限り継続していきたい」と抱負を語った。

　今年度の表彰で、県北からは矢野さんのほか、日向市の三宅賢明さんも受賞した。