足踏みで楽しく介護予防

生活支援サポーターが研修−日向

◆広めようスクエアステップ

　日向市社会福祉協議会は１７日、同市総合福祉センターで生活支援サポーターのための介護予防講習会を開いた。ＮＰＯ法人スクエアステップ協会理事で鹿屋体育大学の中垣内真樹教授を講師に迎え、同サポーターら約４０人がスクエアステップを学んだ。

　スクエアステップは、２５センチ四方の升目が描かれたマットの上で楽しく足踏みをすることで、健康維持や介護予防につなげる運動。ここで学んだサポーターが各地区公民館で実施することで、市民の介護予防を図ることが目的。

　あいさつに立った同社協の三輪勝広事務局長は、「今回の研修が地域での新たな実践につながる研修、講習会となることを期待している。新しい試みとして、いろんなものを吸収していただきたい」と述べた。

　中垣内教授はスクエアステップについて、「歩く脳トレ運動。幅広い年齢・体力水準に適用可能。コミュニケーションが多い。集中力・記憶力（認知機能）を高める。認知機能への効果も考えられるが、そのためには会話や笑い、コミュニケーションが大事になってくる」などと説明した。

　講話後には、実際にマットを敷き、中垣内教授の指導でスクエアステップを体験した。

　同サポーターには、同市が２０１７年度から実施した「元気高齢者を活（い）かす生活支援サポーター養成講座」を受講した２００人を超える市民のうち、１８７人が登録しているという。

　今回の講習会は、新型コロナウイルス感染症予防のため、ウェブ会議システム「Ｚｏｏｍ（ズーム）」を使い、会場と鹿屋大学をインターネットでつないで行われた。