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4団体が連携協定−自立と社会参加を支援

本紙掲載日:2021-04-06
3面
連携協定を結んだ(左から)読谷山市長、八木所長、赤澤代表、橋本昭彦校長(当時)

延岡市、しろやま支援学校など

 延岡市とメモリアルスローンケタリングがんセンター(米国)、PLENRobotics(大阪府)、延岡しろやま支援学校は3月23日、共生社会の実現に向け、連携協定を結んだ。4団体は今後、それぞれの強みや資源を生かし、発達障害児らが他者と円滑にコミュニケーションできる仕組みやツールづくりに取り組む。

 同日、市役所でリモート締結式が行われた。読谷山洋司市長と同センターデジタルパソロジーイメージング研究所の八木由香子所長、同社の赤澤夏郎代表らが署名した。

 このプロジェクトは、官民が協力して豊かなまちをつくる、市スーパーシティー構想の一つに位置づけられている。今回協定を結んだ団体は、同構想に連名で応募し、連携事業者に採択された。

 協定は、障害の有無にかかわらず誰もが人格と個性を尊重し合える共生社会を実現することが目的。4団体は今後、それぞれの強みや資源を活用、連携する。

 同社はAI(人工知能)技術を用いて、人手不足などの社会的な課題の解決をサポートしている。今回は、発達障害児らが他者と円滑にコミュニケーションできるツールを研究、開発する。

 同センターは、がん治療の過程で障害を抱えた人もサポートしている。その知見と米国の先進的な取り組み、事例などの情報を提供する。開発に関わる要望や助言も行う。

 同校は実証事業に協力し、現場の声を届ける。市はプロジェクトが円滑に進むよう、全体を調整。目的達成のために必要な資源を使ってもらったり、仕組みをつくったりもする。

 読谷山市長は「市民の幸せに貢献したい」、八木所長は「世界に発信できるような成果を挙げたい」、赤澤代表は「チャレンジングな内容だが、走りきりたい」、橋本校長は「支援が必要な子はたくさんいる。ぜひ協力したい」と抱負を語った。

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