まずは知ろうＳＤＧｓ

延岡市立図書館で企画展

　延岡市立図書館（工藤靖治館長）は、本小路の本館で「ＳＤＧｓ関連企画展―ＳＤＧｓってなに？―」を５月６日まで開いている。

　ＳＤＧｓとは、日本語で「持続可能な開発目標」と訳される。２０３０年までの達成を目指す１７の目標と具体的な取り組みが示されており、１５年９月に国際連合で採択された。

　同館は今年度、ＳＤＧｓと関連づけたさまざまな展示を年間を通じて行おうと計画しており、今回はそのスタート。「世界全体で取り組んでいくためには、まずは知ってもらうことが大事」と企画した。

　１７の目標について、より分かりやすい言葉でまとめたパネルを展示。さらに理解しやすいように、一つの目標ごとに関連本を展示した。

　湯川拓未司書によると、「ＳＤＧｓ」というワードを含んだ本だけでも、同館は約５０冊を所蔵。今回は関連本を含めて２００冊ほどを準備した。児童書も多い。かみ砕いて説明してあるため、大人にもお勧めだという。

　１７の目標にはそれぞれ具体的な取り組みとして総計１６９の「ターゲット」が示されている。

　湯川さんは「ターゲットの中には２０２０年までに達成すべきとされていたものもあり、意識していないと３０年までに取り組むことはできないと感じた。まずはこういうものがあるということを知ってもらうきっかけになれば」と話し、多くの利用を呼び掛けた。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同館では３０日まで、利用を市民のみに限定している。