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ココカラSDGs−第1回「SDGsってなぁに?」(1)

本紙掲載日:2021-04-21
7面

地域や地球の未来共に考えよう

■再放送■22日午後8時、25日午前11時からの2回

 今注目のSDGs(エスディージーズ)をテーマに、地域や地球の未来を共に考えるFMのべおかの新番組「ココカラSDGs」がスタートした。15日放送の第1回「SDGsってなぁに?」を一部抜粋し、2回に分けて紹介する。

 アドバイザーはSDGs啓発の県内第一人者、難波裕扶子さん(48)=日向市=。ゲストは旭化成サステナビリティ推進部=本社・東京都=の林崎匡宏さん(33)と永田彩さん(32)、グローバル・クリーン=日向市=の社長・税田和久さん(48)と専務・税田倫子さん(44)。なお、林崎さんと永田さんはリモート出演。


−そもそもSDGsとは何ですか。

〈難波〉意味は「持続可能な開発目標」です。2015年9月の国連サミットで、日本を含む加盟193カ国が合意して採択されました。ゴールは30年で、17の目標と169のターゲットが示されています。

−何のために生まれ、今取り組むのでしょうか。

〈難波〉世界には今、貧困、紛争、社会的格差、人種差別などで苦しんでいる人がたくさんいます。SDGsは、このままでは豊かな地球を次世代へ残すことができないのではないかという強い危機感から生まれました。次世代の幸せを奪わずに今の世代の幸せを実現していく取り組みで、「地球上の誰一人取り残さない」と誓っています。より良い未来となるため、誰もが今できることから取り組める人類共通の道しるべとなります。


◆もうすぐ100歳、命と暮らしに貢献―旭化成
◆取り組むことで存在価値磨かれる―グローバル・クリーン

−まずは、それぞれの企業の取り組みについてお聞かせください。

〈永田〉旭化成は宮崎県延岡市を発祥の地とするメーカーです。創業が1922年で、来年2022年に100歳を迎えます。旭化成は「世界の人びとのいのちとくらしに貢献します」という理念の下、サランラップなどの家庭用品や、スマートフォンに使われているバッテリーセパレータなど、さまざまな製品を作っています。常に新たな挑戦を続け、昨日まで世界になかったものを創造していくことで、SDGsの達成にもつながる持続可能な社会への貢献を目指しています。

〈税田和〉グローバル・クリーンは創業21年目でビルメンテナンス、不動産、クリーンコンサルを行っている会社です。創業当初から環境に配慮したサービスを展開したいという思いが強くありましたが、20年前は環境と名の付く商品は高いイメージがあり、なかなか浸透しませんでした。価値観をお客さまにお伝えし、共感を得るのに苦労していましたが、最近になって少しずつ応援してくださるお客さまが増えてきました。SDGsは社会みんなで手を取り合って100年後の地球のために取り組む素晴らしい活動です。私たちの会社でも2017年に社内勉強会を立ち上げました。

−目指す〃ありたい未来〃はどのような未来ですか。

〈永田〉旭化成が目指す〃ありたい未来〃とは「いきいきとしたくらし」とカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロ)で、サステナブル(持続可能)な世界です。社会課題にはSDGsと密接に結び付いているものが多くあります。このうち旭化成は、健康と気候変動に重点的に取り組んでいます。
まず健康については、旭化成は医薬品や医療機器を展開していますが、例えば日本など高齢化が進む社会では、健康寿命を延ばすことも大事だと考えています。もう一つの社会課題である気候変動については、SDGsの中でも複数の目標に関連があり、私たちの命や暮らしに影響する恐れがあります。新型コロナウイルスによって世界中でロックダウンや経済成長の停止などが起こりましたが、温室効果ガスの排出量は7%しか減っていないそうです。気候変動に対しては今まで以上の努力が必要だと思います。

〈税田和〉グローバル・クリーンは「人に優しく地球に優しくすべてはきれいのために」を目指しています。自分らしく人間らしく生きられる社会、またこの宮崎の自然環境を私たち自身が守っていく。そんな未来を築きたいと考えています。
例えば、清掃スタッフの雇用に取り組んでいますが、人に重きを置く業種であるからこそ、人権問題、ハラスメントなどの社会課題に直面することも多いです。逆にその部分をしっかり取り組むことで、私たちの存在価値が磨かれると捉えています。
SDGsについて社員一人一人に考えてもらうことで、社会全体における自分自身の存在価値を再認識してもらっています。目の前で起こっているわけではないので、ついつい無関係に捉えてしまいがちな社会問題について、自分事に捉えてもらい、地球の反対側で起こっていることでも、自分自身にできることが意外とあることに気付いてもらえます。どんなことにも意味がありますし、どんなこともつながっているのです。

−SDGs達成のための具体的なアクションを教えてください。

〈林崎〉13番「気候変動に具体的な対策を」ですと、旭化成の工場では省エネルギー化を日々行っています。常にプロセスの見直しを行い、エネルギーを効率的に使いながら生産活動を行っています。コストは掛かりますが、二酸化炭素の排出が少ない燃料へ切り替えたりもしています。
7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」についても取り組んでいます。旭化成は創業時から水力発電を行っています。水力発電でつくった電気は二酸化炭素を出さない再生可能エネルギーです。この水力発電所を修理して発電効率を上げる取り組みもしています。クリーンなエネルギーを優先的に使うことで二酸化炭素の排出を抑えています。
また、工場から有害物質を外に出さないことは生産活動を行っていく上で重要な課題です。14番「海の豊かさを守ろう」、15番「陸の豊かさも守ろう」の達成につながりますし、地域や地球を持続可能にするために大事な取り組みです。
健康については延岡市と協力し、骨粗しょう症による骨折予防を目的とした健康長寿のまちづくりに向けて取り組みを始めています。高齢の方が骨折すると寝たきりになってしまう危険性が高いと言われています。骨折を予防することによって、皆さまの健康を守ることにつながると考えています。

〈税田和〉グローバル・クリーンでは、17ある目標のうち10を経営指針に盛り込んでいます。具体的なアクションとして「もくもく募金」についてお話しします。私たちは社員の健康を心配しています。できるだけ喫煙を控えていきたいと思い、3番「すべての人に健康と福祉を」を掲げ、話し合いをして毎週月曜日に禁煙デーを設けました。それでもたばこを吸いたい社員には募金をしてもらい、集まったお金を「もくもく募金」としました。そのお金を貧困対策に取り組む活動に寄付しています。そうすることで1番「貧困をなくそう」、2番「飢餓をゼロに」にも取り組むことになりました。遠い場所で貧困や飢餓に苦しむ人たちに、自分たちの行動をつなげることができたのです。

〈難波〉たばこは悪と捉えがちな社会環境の中で、愛煙家もいますよね。その人たちを排除せず、受け入れながら取り組んだアクションが素晴らしいと思いました。

(つづく)

【SDGs(エスディージーズ)】
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」など17の目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成され、2015年9月の国連サミットで加盟193カ国が合意して採択された。発展途上国だけでなく先進国を含めて取り組むもので、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、30年までの達成を目指す。四角形のカラフルな17のアイコンが知られている。

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