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生活の中にある美(20)

本紙掲載日:2021-04-26
7面
芋洗谷調整池ダム。放水するゲートがない
グローリーホール。直径約5メートル

県北の土木構造物−池の中にグローリーホール

◆芋洗谷調整池ダム(高千穂町押方)

 高千穂町押方の芋洗谷(いもあらいだに)調整池ダムは、1930(昭和5)年に完成。堤高約25メートル、堤頂長約70メートル。日本ダム協会によると、日本で最初に建てられた重力式アーチダム。土木学会の日本の近代土木遺産に選定されている。

 放水するゲートはなく、池の中に口を開けた「グローリーホール(朝顔型余水吐)」と呼ばれる放流設備で水量を調節している。管理者の化学メーカーJNC(本社・東京都)によると、グローリーホールのあるダムは珍しいという。

 同ダムには、五ケ瀬町桑野内にある堰堤から約3キロのトンネルを通り、五ケ瀬川本流の水が流れ込む。ここからさらに約1キロ先のサージタンクに送られ、発電に使われる。

        ▽          ▽

 芋洗谷調整池ダムは、立ち入り禁止です。今回はJNCの許可を得て、職員の同行のもと取材しました。

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