ブーゲンビリアの出荷最盛期−大瀬作業所

母の日のプレゼントにいかが

　延岡市大貫町の就労継続支援Ｂ型事業所「大瀬作業所」（岡田秀一理事長）で、通所者の栽培するブーゲンビリアが満開となり、出荷の最盛期を迎えている。

　同作業所は、主に精神障害者の自立生活を支援。同町にある約１５００平方メートルのビニールハウスで、紫の花が咲く代表的な品種〃エリザベスアンガス〃など約５０００鉢を育てている。２０１６年から栽培に取り組み、一年を通して丹精している。

　出荷時は、約３０センチに育ったブーゲンビリアの葉を剪定（せんてい）して形を整えた後、鉢をきれいに磨く。１日５人ほどが交代で作業し、毎日、５〜８号サイズの鉢を約５０鉢ずつ出荷している。

　同所サービス管理責任者の末永佳貞さんによると、花の大きさは平年並みだが、今年は花の数が多く、色も明るく鮮やかに仕上がっているという。出荷先は、ＪＡ延岡の産地直売所ふるさと市場（同市恒富町）と産直市場のべおか（同市大貫町）。また、大瀬作業所でも月−金曜の午前９時〜午後３時に販売している。

　岡田理事長は「元気、気力、やる気を生む花になってほしいと、ブーゲンビリアに『生気花』（しょうきか）と別名を付けました。コロナ禍での心の癒やしになってほしい。母の日や贈答用などに利用してもらえれば」と話した。問い合わせ先は同作業所（電話延岡３１・５３３７）。

　ブーゲンビリアオシロイバナ科の常緑のつる性低木。原産地は中南米。紫や赤、橙（だいだい）などの色の花びらのように見える部分は、花ではなく苞葉（ほうよう）と呼ばれる葉。本当の花は、苞葉の内側にある白くて小さな筒状の部分。春と秋の年２回ほど開花し、長いものは２〜３カ月楽しめる。