自然に癒やされ、チャレンジも

「＃北川コフレ」グランドオープン

◆休日中心に営業

　家族で自然と触れ合い、買い物や体験活動を楽しむ癒やしの場「＃北川コフレ」のグランドオープンイベントが４月２９日、延岡市北川町川内名の同所であった。地元の人たちがボランティアで準備を進めてきた会場は、雨の中、多くの家族連れらでにぎわった。

　「コフレ」とはフランス語で「宝石箱」などの意味を持つ。「ｚａｋｋａＭａｊｕ」（同町長井）の妹尾麻樹さん（４５）、リラクゼーションエステサロン「Ａｎｇｅｌｉｃａ」（同市川原崎町）の節賀礼子さん（４５）らが中心となって企画。日頃から子育てや家事に追われることの多い女性の視点から、「自分自身がきらきらできる癒やしの場をつくりたい」と準備を進めてきた。３月２０日のプレオープンイベントでは、マルシェや中尾諭介さんのライブに多くの人が訪れた。

　グランドオープンには、県北を中心に飲食、雑貨の他、タロット占い、エステサロンなどリラクセーションも含めて１５店舗が並んだ。「地域活性化」や「多くの人がチャレンジできる場づくり」といった目的も掲げる同所。地元の人が収穫したばかりの新鮮野菜を自ら販売したり、「〃ママ友〃と集まって作った」というアクセサリーを販売したりする姿も見られた。

　また、新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見をなくそうという「シトラスリボンプロジェクト」の活動も実施。「コフレからシトラスリボンを発信していきたい」と、スタッフが作ったリボンを受付時に配り、来場者は胸に着けてイベントを楽しんだ。

　さらに、地元の人が制作し、町内の下赤小学校跡地に設置して評判になっている人気キャラクターの置物も、オープンを祝って〃出張〃。フォトスポットとして人気を集めた。

　代表の妹尾さんは「雨の中でも予想以上に多くの人が来て楽しんでくれた」と感謝し、「これからも皆さんに楽しんでもらえるイベントを企画していきたい」と話した。

　今後は、休日などに合わせて営業し、定期的にイベントを開催していく予定。夏休みには、子ども向けワークショップも計画している。ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に沿った活動を続けていく予定で、「活動しながらＳＤＧｓについて知ってもらえるよう発信していきたい」と意気込む。

◇３〜５日にミニイベント

　大型連休中の３、４、５日にはミニイベントを開催する。開場は午前１０時から午後４時まで。

　３日間を通し、飲食、雑貨、カフェなど数店舗が出店。「ミニ四駆で遊ぼー！」コーナーもあり、親子や参加者同士で楽しめるよう、コースを設置する。参加無料。ミニ四駆はレンタルもあるが持参もできる。また、４日にはフリーマーケットの開催も予定している。